阿部寛「新参者」シリーズ最新作『祈りの幕が下りる時』公開へ 松嶋菜々子がキーマンに

阿部寛主演『祈りの幕が下りる時』公開へ

 阿部寛が主演を務める「新参者」シリーズの最新作『祈りの幕が下りる時』が、2018年に公開されることが決定。あわせてコメントが公開された。

 本作は、2010年に放送された連続ドラマ「新参者」シリーズの完結編にして、東野圭吾による「加賀恭一郎」シリーズ10作目の同名小説を実写化したヒューマンミステリー。東京都葛飾区小菅のアパートで女性の絞殺死体が発見され、その捜査線上に女性演出家・浅居博美が浮かびあがったことで、刑事・加賀恭一郎の過去が明かされていく模様を描く。

 メガホンを取ったのは、『私は貝になりたい』『半沢直樹』の福澤克雄監督。前作から引き続き、加賀恭一郎役を阿部、加賀の従兄弟で警視庁捜査一課刑事・松宮役を溝端淳平、加賀の父親を看取った看護師・金森役を田中麗奈、加賀と確執のある亡き父・隆正役を山崎努らが演じるほか、キャストには女優で演出家の浅居博美役で松嶋菜々子らが名を連ねる。

阿部寛 コメント 

3年ぶりに加賀恭一郎を演じることになりました。
このシリーズは人形町から始まりました。
今回は人形町でも撮影をしているのですが、ここに帰ってくると気持ちが引き締まり、「新参者」をやっていた当時の思いがよみがえります。
加賀は父親との間に確執があるんですが、今回の話では母親のことも初めて描かれ、さらにそのことが捜査にも絡んでくるという展開です。
また松嶋菜々子さんが事件の鍵を握る人物・博美を演じますが、共演は初めてです。
どんな博美を目の前で見られるのか楽しみにしています。
映画『祈りの幕が下りる時』は来年公開です。是非お楽しみに。

松嶋菜々子 コメント 

阿部さんとは初めてご一緒させて頂きますし、長年の人気シリーズに参加させていただくことをとても光栄に思っております。
私が演じる浅居博美という役は、悲しい過去を背負った陰のある女性という印象です。
撮影にはこれから合流となりますが、レギュラーの出演者の皆さんと共に素敵な作品にできたらと思っております。

伊與田英徳(プロデューサー)コメント 

阿部寛さん演じる・加賀恭一郎が新参者として人形町にやってきてから、早いもので7年が経ちました。
『新参者』の原作を読んだとき、加賀恭一郎のクールなように見えながらも、人の気持ちの裏を読み、人の心の闇を解いていく、人間味溢れた人間性に引き込まれ、一刻も早くドラマ化したいと思い立ったことを昨日のことのように覚えています。
そして、ファーストインプレッションでイメージが沸いた阿部寛さんにオファーし演じていただいて、第1話を見たときに、自分で言うのも何ですが、武者震いするような感動を覚えました。
私にとってかけがえのない作品です。
松宮役の溝端くん、父の隆正役の山﨑努さんをはじめとした素晴らしいキャストに恵まれて、連ドラ、スペシャルドラマを2本、映画と多くの時間を一緒に過ごしてきました。
大げさに聞こえるかもしれませんが、加賀恭一郎と一緒に人生を歩んできた感じがします。
その、加賀が今回で、人形町を去ることになります。
大変寂しいように思えますが、加賀がなぜこの街に来たのか、優秀な刑事なのにも関わらず、所轄刑事としてい続けた謎が、この映画で分かることになります。
謎が解決したからこそ、彼は、ここにいる必要がなくなった訳です。
そのキーマンとなるのが、松嶋菜々子さん演じる浅居博美です。
この人形町ファイナルにふさわしい感動巨編になっています。
阿部さんと松嶋さんの初共演というところも見どころです。
とにかく、加賀が「新参者」でなくなるこの映画を是非楽しみにお待ちいただけたらと思います。

東野圭吾(原作者)コメント

ついにこの小説が映像化されるのかと思うと、感慨深く、そして末娘を嫁に出すような寂しさがあります。
とはいえ阿部さんはもちろんのこと、この役者さんたち、このスタッフならば何の心配もないと確信しております。
良き作品に仕上がることを祈っています。

■公開情報
『祈りの幕が下りる時』
2018年、全国ロードショー
原作:「祈りの幕が下りる時」東野圭吾(講談社文庫)
監督:福澤克雄
脚本:李正美(TBS連ドラシナリオ大賞入賞)
出演:阿部寛、松嶋菜々子、溝端淳平、田中麗奈、山崎努
制作プロダクション:マックロータス
配給:東宝
(c)2018映画「祈りの幕が下りる時」製作委員会

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