『おとなの事情』監督が語る、イタリア映画と社会問題「みんな秘密と偽善を抱えて生きていくんだ」

『おとなの事情』監督インタビュー

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 劇中では、パートナー間の悲劇が描かれたあと、意味深な結末が待っている。そのラストシーンについて監督は、「本来であれば、劇中で行われるゲームは誰もやらないし、スマートフォンを見せ合うことを受け入れないだろう。お互いに愛情を感じ合うような描写も入ってはいるけれど、結局は個人個人のエゴイズムが人間関係よりも優先されてしまう。きっと、みんなはこれからも秘密と偽善を抱えながら生きていくんだ」と解説した。

 イタリアが産み出したブラックコメディ『おとなの事情』は、3月18日より全国公開される。

(取材・文=泉夏音)

■公開情報
『おとなの事情』
3月18日新宿シネマカリテほか全国ロードショー
監督:パオロ・ジェノベーゼ
脚本:フィリッポ・ボローニャ、パオロ・コステラ、パオロ・ジェノベーゼ、パオラ・マミーニ、ロランド・ラヴェッロ
出演:ジュゼッペ・バッティストン、アルバ・ロルヴァケル、ヴァレリオ・マスタンドレア、カシア・スムトゥニアク
配給・宣伝:アンプラグド
2016年/イタリア/イタリア語/96分/原題:Perfetti Sconosciuti
(c)Medusa Film 2015
公式サイト:otonano-jijyou.com

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