『ゲーム・オブ・スローンズ』はスターへの登竜門! ネクストブレイク必至の若手俳優4人
『ゲーム・オブ・スローンズ』(以下『GoT』)シーズン7の放送を世界中のファンが心待ちにしている。人気を誇りながらもシーズン8で終了することがすでに発表されており、長年見続けてきた番組やキャストとの別れを想像すると寂しい限りだ。しかし、『GoT』での好演とブレイクをきっかけに、番組の卒業生を含む若手キャストが様々な作品の大役を射止めている。今後も活躍する姿が期待できるキャストを4人に絞って紹介したい。
まずは、誰もが「強烈な存在だった」と記憶しているに違いない、カール・ドロゴを演じたジェイソン・モモア(37)。『GoT』への出演はたった10話のみの出演だったが、獰猛なドラスク族の長でありながら、実はやさしいハートを持ち、妻と強い絆を築いていくというギャップで女子の心をくすぐった。架空のドラスク語しか話さないという設定だったため、他の作品で「英語を話している!」というだけで新鮮な印象を与えられるのがオイシイ。その声も低音でセクシーな魅力にあふれている。今後はDCコミックスのヒーロー、アクアマンとして単独映画や『ジャスティス・リーグ』に出演。ハワイ生まれのエキゾティックな顔と、恵まれた体格がスクリーン映えするので映画スターへの道を突き進んでいくことだろう。ただ、その風貌とイメージから『GoT』以前も以降も“戦う役”が多いのでどこかのタイミングで全く違う役へのチャレンジに期待したい。
ジェイソンがDCコミックスのヒーローに抜擢された一方、フィン・ジョーンズ(28)はマーベルのヒーロー、アイアン・フィストに。『GoT』では美しいゲイの花の騎士ロラスを体当たりで演じたので、マーベルのヒーローに決定するとは意外や意外。ゲイから“鋼鉄の拳”を持つアイアン・フィストの180度違う役への転身は、演じられる役のバリエーションの豊富さを証明することになり、俳優として大きく成長できる絶好のチャンスだ。アイアン・フィストで居続けることができれば、映画出演の可能性も広がる。ジェイソンとフィン、どちらの“ヒーロー”も前評判は高い。アメコミのファンの目というものは非常に厳しく、ベン・アフレックが新バットマンに決定した際は、映画が公開される前から大ブーイングを浴びていた。前評判が高いというのは、実に良い兆しなのである。コアなアメコミファンを味方に付ければ、大スターへの道も遠くない。
俳優陣と比べれば、女優陣の戦闘シーンはそう多くないものの、『GoT』出身の女優には“戦う役”がオファーされる傾向にあるようだ。
サンサ・スタークを演じているソフィー・ターナー(20)は、昨年『X-MEN:アポカリプス』のミュータント・ジーン・グレイを演じ、続編の『X-Men: Supernova(原題)』に出演することも本人が明言。『GoT』への初回出演時はわずか13歳で、まだ子どもらしい容姿であったが、演じるサンサ役とともに美しさと演技に磨きをかけ、大作映画でも輝ける女優に成長した。放送が終了しているシーズン1から6まで、「お嫁さんになるのが夢」と女子力アップに専念していた純情な少女時代から、「死んでしまいたい」と思うような苦難の連続を、ティーンエイジャーという多感な時期によく演じきったものだと感心してしまう。『GoT』ファンには、ミステリアスなエピソードが展開するサンサの妹アリアの方が人気なのだが、繊細な演技力が必要とされたのはサンサの方ではないだろうか。どんなジャンルの作品にも対応できる演技力を身に着け、ソフィーのキャリアは順風満帆であろう。
『GoT』で男性並みに戦うシーンが多いのは、間違いなくブライエニー役のグェンドリン・クリスティー(38)だ。何しろ、身長191センチと世界の男性の平均身長よりも高い彼女。『GoT』で熟練した戦士として仕える人間を守ろうとする姿は、男性よりもカッコいいと思う瞬間が多々ある。そんな超貴重なグェンドリンに、『ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション』や『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』からラブコール。『スター・ウォーズ』にはキャプテン・ファズマ役で続編の『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』にも引き続き出演が決定している。女優としては背が高すぎるが、逆手にとれば彼女にしかできない役もある。また、海外では190センチを超える俳優も多くいるので、ぜひ“戦わない”ロマンティックな映画でもその姿を見てみたい。