成海璃子、トリンドル玲奈、水野美紀……不倫劇で新境地! 『黒い十人の女』女優たちの熱演を読む
女たちの熾烈なバトルはこれからどのように動いていくのだろうか。それまで「9人の愛人を持つ男」としか描かれていなかった風が、迫ってくる相手に対し、いかに巧妙にのらりくらりとかわし物事を自分に有利に仕向けるかというズルさが明るみになってきた。また、無自覚ではあるが常に事件の発端にいて、常に中立的立場でバトルの仲裁に入っていた佳代が、「悪いのはあの男」と言って諍いを終わらせていることが注目すべき点である。
女は、共通の敵を作ると団結する。女性の多い組織に所属していると否が応でも感じるあるあるネタだ。佳代がまたも無自覚に新たな事件の発端を作ろうとしているのなら、風は本当にこのまま女たちに倒されるのか。拳を交えることで妙に結束したようにも見える彼女たちには、もう一波乱あるのか。次の展開が気になるところである。
(文=藤原奈緒)
■番組情報
プラチナイト木曜ドラマ『黒い十人の女』
日本テレビほか 毎週木曜夜11時59分〜
出演:船越英一郎、成海璃子、トリンドル玲奈、佐藤仁美、佐野ひなこ、MEGUMI、平山あや、白羽ゆり、水上剣星、ちすん、新田祐里子、若村麻由美(特別出演)、水野美紀
原作:和田夏十(映画『黒い十人の女』市川崑監督)
脚本:バカリズム
演出:豊島圭介
音楽:兼松衆
チーフプロデューサー:中村泰規(読売テレビ)
プロデューサー:汐口武史(読売テレビ)、河野 美里 (ホリプロ)
主題歌:CIVILIAN「愛/憎」 (ソニー・ミュージックレーベルズ)
制作協力:ホリプロ
制作著作:読売テレビ