門脇麦、“自己表現”を捨てた演技の強さーー激しいベッドシーンから幽霊役まで演じられる理由

門脇麦が話題作に抜擢される理由

 そんな門脇は、2016年も絶好調だ。冒頭でも触れた『お迎えデス。』出演をはじめ、『太陽』では神木隆之介とダブル主演を務め、そして6月には初の映画単独主演作品『二重生活』の公開も控えている。特に『二重生活』は、秘密を握ることの興奮に取りつかれる女性・白石珠をどう演じているのか、非常に楽しみだ。当然のことだが、カメラに追い続けられる主演という立場は、否が応でも役者の個性が滲み出てしまうもの。自己表現を抑えることで活躍の場を広げてきた門脇が、そのポリシーを曲げずにどんな新しい表情を見せてくれるのか。いずれにしろ、またひとつ興味深い演技を披露してくれるのは間違いない。

(文=近藤真弥)

■公開情報
『二重生活』
6月25日(土)新宿ピカデリーほか全国公開
監督・脚本:岸善幸
原作:小池真理子「二重生活」(角川文庫刊)
出演:門脇麦、長谷川博己、菅田将暉、河井青葉、篠原ゆき子、西田尚美、烏丸せつこ、リリー・フランキー
配給:スターサンズ
配給協力:コピアポア・フィルム
2015年/日本/カラー/126分/16:9/デジタル5.1ch/R15+
(c)2015「二重生活」フィルムパートナーズ
公式サイト:nijuuseikatsu.jp

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