「ジョニー・デップの演技には驚嘆した」ジョエル・エドガートンが『ブラック・スキャンダル』での共演を振り返る

ジョエル・エドガートン インタビュー

「スコット・クーパー監督と一緒に仕事ができて光栄だった」

20160120-BlackMass-sub9.png
トロント国際映画祭登壇時のダコタ・ジョンソンとジョエル・エドガートン

ーーご自身も監督として作品を撮られていますが、スコット・クーパー監督の現場はいかがでしたか?

エドガートン:スコットはとても特別な監督だ。彼が俳優たちから素晴らしい演技を引き出せることは、既に他の作品を観てわかっていたから、一緒に仕事ができることに興奮したよ。俳優として、映画が完成するまで、そのシーンの緊張感が見えないことはよくある。音楽、撮影、音響、編集などが緊張感を引き出すからね。でもスコットは、時にはまるで舞台をやっているような長回しで、本当に長いテイクを撮るんだ。そういうシーンでは、その緊張を感じることができて、完成した映画も素晴らしいものになるということは簡単に想像できたね。あと、ひとつビックリしたのは、彼がいつも非常に冷静で取り乱さないってことだ。いつもいい気分で、すごくハッピーで、俳優にとてもよくしてくれて、どの瞬間でも自分が何が欲しいかよくわかっている。彼と一緒に仕事ができて光栄だったし、特別なことだと思っている。彼が心配したり取り乱したりするのを待っていたんだけど、一度もなかったよ。

ーー最後に、全てが見どころだとは思いますが、その中でも特に注目してほしいシーンやお気に入りのシーンがあれば教えください。

エドガートン:この映画には素晴らしいシーンがたくさんある。その中でもすごく気に入ってるシーンのひとつは、僕がFBIオフィスでケビン(・ベーコン)と喧嘩しそうになるシーンだ。あれは特別な日だった。それと、ジョンの家でジミーが2階に上がって、ジョンの妻と対面するシーンだ。あのシーンは、ものすごく怖くて居心地の悪い感じがする、映画の中でもベストシーンのひとつだし、ジョニーのこれまでのキャリアの中でも、映画史としても突出しているシーンだと思う。僕はそのシーンには出ていないけど、お気に入りのシーンのひとつだね。

20160120-BlackMass-sub12.png
『ブラック・スキャンダル』 (c)2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., CCP BLACK MASS FILM HOLDINGS, LLC, RATPAC ENTERTAINMENT, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
20160120-BlackMass-sub11.png
『ブラック・スキャンダル』 (c)2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., CCP BLACK MASS FILM HOLDINGS, LLC, RATPAC ENTERTAINMENT, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

(文=宮川翔)

■公開情報
『ブラック・スキャンダル』
1月30日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
出演:ジョニー・デップ、ジョエル・エドガートン、ベネディクト・カンバーバッチ、ロリー・コクレイン、ジェシー・プレモンス、デイビッド・ハーバー ダコタ・ジョンソン
監督・製作:スコット・クーパー
配給:ワーナー・ブラザース映画 
上映時間:123分/R15+
(c)2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., CCP BLACK MASS FILM HOLDINGS, LLC, RATPAC ENTERTAINMENT, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
公式サイト:https://warnerbros.co.jp/c/movies/blackmass/

■書籍情報
原作『ブラック・スキャンダル』
著者:ディック・レイア&ジェラード・オニール
訳:古賀弥生
角川文庫より発売中

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる