戦後の激動の中、歌手になり、運命の人と出会い……加藤登紀子の物語『トコちゃん物語』

加藤登紀子の物語『トコちゃん物語』

 『トコちゃん物語 いつも空があった 加藤登紀子自伝 誕生・青春編』が4月2日に発売された。

 2歳の時、トコちゃんは、満州から必死の思いで家族で引き揚げてきた。一歩間違えば死んでいたかもしれないと、日本中の人が厳しい試練を経験した時代。台風で屋根が飛ばされても「トコ! 青空が見えるよ」とうれしそうに笑う母。「人生おもろないといかん!」と、とにかく前に進む父のもとで育った。

 運動嫌いで引っ込み思案だったトコちゃんが、高校の放送部で活躍し、大学生になって歌手に。激動の1960〜70年代と向き合いながら、最愛の人と出会い、そして……。

■著者紹介
加藤登紀子
1943年、ハルビン生まれ。1965年、東大在学中に歌手デビュー。1966年、『赤い風船』でレコード大賞新人賞。『ひとり寝の子守唄』『百万本のバラ』『知床旅情』などヒット曲多数。宮崎駿監督のアニメ映画『紅の豚』(1992年)では声優として声優としてマダム・ジーナ役を演じた。また『紅の豚』の劇中歌『さくらんぼの実る頃』、ラストテーマ『時には昔の話を』なども大きな反響を呼んだ。『哲さんの声が聞こえる−中村哲医師が見たアフガンの光』『百万本のバラ物語』『「さ・か・さ」の学校』など著書多数。

■書誌情報
『トコちゃん物語 いつも空があった 加藤登紀子自伝 誕生・青春編』
加藤 登紀子【著】
定価=本体1,600円+税
A5判上製/200ページ
ISBNコード:978-4-7726-1570-9

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