『ドラえもん』仕事に使いたいひみつ道具といえば? 「アンキパン」から「まあまあ棒」まで有力アイテムを考察

『ドラえもん』仕事に使いたいひみつ道具たち

 数多くの便利なひみつ道具が登場する『ドラえもん』。誰しも一度は、「現実にあったらいいのにな」と想像を膨らませたことがあるのではないだろうか。ひみつ道具があれば勉強や遊び、仕事など、様々な場面で有効活用できそうな上に、ピンチを切り抜けられそうである。今回は、働く人々が思わずほしくなるひみつ道具と、そのエピソードを紹介したい。

アンキパン

 事実上、何でも願いが叶ってしまう「もしもボックス」のような万能性や派手さはないが、受験生もビジネスパーソンも喉から手が出るほどほしいだろうひみつ道具が「アンキパン」だ。覚えたい資料やマニュアルなどに貼り付け、そのパンを食べると暗記できる不思議なパン。仕事柄、覚えることが多い人や、大事なプレゼン、資格などの試験勉強にはうってつけの道具である。

 『ドラえもん』の原作2巻では、のび太が国語と算数のテスト前にアンキパンを食べていた。しかしパンを食べ過ぎて夕食やおやつが喉を通らなくなり、ドラえもんに無理やりアンキパンを押し込まれる。そして翌朝、お腹を壊してトイレにこもってしまうというストーリーで登場する。覚えたことをすっかり出してしまい、また食べ直す羽目になるのび太の姿が印象的なエピソードで、「何事も楽はできない」という“教訓回”になっていた。

 私たちが仕事で使う場合には、予め要点をまとめたメモなどを作り、そのページのアンキパンのみ食べるようにすれば、効率的に覚えられるのかもしれない。現実的に考えると、ひみつ道具を使うにも頭を使う必要がありそうだ。

ほんやくこんにゃく

 こちらも人気アイテムの「ほんやくこんにゃく」。食べることで言葉が通じない相手ともコミュニケーションがとれるようになる秘密道具だ。近年でAI翻訳が大きく進化しており、近い体験は可能になってきているが、タイムラグなく本人同士の言葉でコミュニケーションをとる、というのは大きな魅力だ。

 ビジネスパーソンにおいては、商習慣や文化の違いはもちろんあれど、その能力が語学力という制限を受けず、グローバルに発揮できる可能性が大きく開けるアイテムと言えるだろう。基本的に母語では国内でしかコミュニケーションが取れない日本人にとっては、まさに夢のようなアイテムだ。

 ほんやくこんにゃくは『ドラえもん』12巻で初めて登場して以来、大長編にも登場するなど長く愛されているため、活用できる場所は多そうだ。

どこでもドア

 『ドラえもん』の中で登場機会が極めて多く、最もメジャーなひみつ道具といっても過言ではない「どこでもドア」。旅行や遠距離の友人・恋人に会えるなどの用途で求められがちなどこでもドアだが、当然、仕事にも便利なアイテムだ。

 移動や流通の概念を変えてしまう……という大きなインパクトを抜きにして、個人の利用に限定して考えても、「移動にかかる時間やコストをほぼゼロにできる」というのは大きい。通勤時間がゼロなのはさまざまな意味でパフォーマンスが上がりそうだし、いつでもどこでも取引先に直接出向けるという、究極のフットワークの軽さを手に入れることができる。

 海外に移動する際の出入国に関する処理はどうするのか……など、現実的に考えると難しい問題もあるが、グローバル企業のリーダークラスが利用すればとんでもない効果を発揮しそうだ。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる