発売前に重版決定 精神科医・藤野智哉『「誰かのため」に生きすぎない』発売
精神科医・藤野智哉の著書『「誰かのため」に生きすぎない』が、2023年5月26日に株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワンより刊行された。
例えば子どものため、家族のためにがんばっているお父さん、お母さん。自分のことについては後回しで、体や心の悲鳴に気づいてあげられていないことはないだろうか。
あるいは職場で部下のため、同僚のため、チームのみんなのために、一生懸命で献身的な人。でもそのために自分の生活は大荒れ、疲れきって休日は寝ているだけなんてことはないだろうか。
なかには他人が作った価値観やルールに合わせすぎて苦しくなってしまっている人もいるかもしれない。小さいころに親や先生に言われた「〜しなさい」とか「〜しないと幸せになれない」や、周囲や世間の「ちゃんと〜すべき」「人は〜じゃないといけない」という考えにとらわれてしまっていないだろうか。SNS上で他人の活躍や他人がうまくいっているところを見る機会が増え、意識していなくても他人と自分を比べてしまうことも多いはず。
本書の著者は「世界一受けたい授業」などテレビ番組にも多数出演している人気精神科医・藤野智哉。Twitterでは精神科医としてのアドバイスに加えて、自分自身を大切にするためのメッセージを発信し、フォロワーは7万人にものぼる。
藤野がこんな発信を続ける背景には、幼いころ、川崎病という病気の後遺症が原因で、大きくなるまで生きられるかどうかわからないと言われたという経験がある。運動もできず、あきらめなければいけないこともたくさんあったそう。今も薬を飲み続けなければならず、制限される部分も大きい。
しかし、この「人より人生が短いかもしれない」と切実に感じた経験が、自分を大切にしてやりたいことをやることの重要性を感じることにつながったとも言える。つらさ、しんどさがたまってしまうと、うつなどの「心の病気」になってしまう人もいる。そうなる前にラクになってほしい、持ち直してほしいとの考えから、SNSで発信したり、本を執筆したりしている。
本書では一生懸命だったり、優しいあまりに頑張りすぎてしまう人が、適切に休んだり甘えたりすることができるよう、疲れてしんどい心にしみ込む、ゆるっと優しい言葉たちと精神科医の知見を贈る。自分をいたわり、大切にするためのメッセージとともに、ちょっとしたワークも収録。書籍に書き込みながら、自分自身に目を向ける練習をしてはどうだろうか。
本書を5月31日までに予約・購入した方には、著者による限定メッセージ動画が配信される。「しんどいときは、まず休む」ことの大切さや、藤野先生自身が「明日はちょっと休もう」と気づくとき、藤野先生が普段の人間関係で大切にしていることなど、藤野先生自身の自分を大切にして力を抜くコツについて話す。
■著者情報
藤野智哉(ふじの・ともや)
1991年生まれ。精神科医。産業医。公認心理師。
秋田大学医学部卒業。幼少期に罹患した川崎病が原因で、心臓に冠動脈瘤という障害が残り、現在も治療を続ける。学生時代から激しい運動を制限されるなどの葛藤と闘うなかで、医者の道を志す。精神鑑定などの司法精神医学分野にも興味を持ち、現在は精神神経科勤務のかたわら、医療刑務所の医師としても勤務。障害とともに生きることで学んできた考え方と、精神科医としての知見を発信しており、メディアへの出演も多数。
著書に『「自分に生まれてよかった」と思えるようになる本』(幻冬舎)『自分を幸せにする「いい加減」の処方せん』(ワニブックス)、『精神科医が教える 生きるのがラクになる脱力レッスン』(三笠書房)などがある。
■書籍情報
『「誰かのため」に生きすぎない』
発売日:2023年5月26日
刊行:ディスカヴァー・トゥエンティワン
仕様:四六判/240ページ
ISBN:978-4-7993-2951-1
定価:1650円(税込)
【目次】
1章 まずは「お休みする」だけでいい
2章 もっと自分のことを気にしてあげよう
3章 あなたの体の声が教えてくれること
4章 無理せずがんばりすぎない人間関係のヒント
5章 うかつに幸せになってもいいんじゃないかな