霊気を彫り出す彫刻家・大森暁生、作品と言葉を一冊に収めた書籍に込めた思い

木端と言端

 美術出版社は、美しさをまとう幻想的な作品で多くのファンを魅了する、彫刻家・大森暁生の作品写真と作家自身の言葉で編んだ作品集『木端と言端(こっぱ と ことば)ー 彫刻家の作品と言葉 ー』を6月7日(水)に発売する。本書は、そごう美術館にて開幕する展覧会「霊気を彫り出す彫刻家・大森暁生展」の会場、銀座 蔦屋書店での展示会場において6月1日(木)より先行販売。

 彫刻家・大森暁生の作品と言葉で編んだフォトエッセイ的作品集。タイトルの「言端(ことば)」とは、著者の造語。自らの創作活動の中で「己の身体から削り出した言葉の断片」を意味しており、原木にノミを入れ作品を彫り出していく過程で飛び散る「木端(こっぱ)」になぞらえている。

 「物語やルーツ、背景が垣間見える人や動物、モノが好き」とは、本書掲載の一節。大森は好きなモチーフに対して丁寧に取材することで、まるで命を宿しているかのごとき彫刻作品を創り出す。その作品は、大型の彫像、鏡写しの作品、テーブルやランプ、ベルトのバックルと多彩だ。

 本書では91点の彫刻作品に加え、過去のスナップ写真、新作を彫り始めるまでの密着ドキュメント写真も収録した。写真に添えた作家自らから発せられた言葉の数々から、彫刻家、ひいては一人の人間としての大森暁生像に迫る。

■アーティスト・プロフィール
大森暁生(おおもりあきお)
彫刻家。1971年、東京生まれ。愛知県立芸術大学美術学部彫刻専攻卒業後、彫刻家・籔内佐斗司氏のアシスタントを務める。1999年に独立、工房D.B.Factory開設。精力的に創作活動に勤しみ、国内外のギャラリー、百貨店、アートフェア、美術館等での展示に加え、元ブランキー・ジェット・シティ照井利幸のCELT&COBRAをはじめとした多くのファッションブランドやミューシャン、テレビドラマや映画とのコラボレーション、店舗内外装のディレクションなど幅広く作品を発表。香川県の讃岐國分寺より制作依頼を受けた、現存唯一の完全版大日如来坐像が2023年完成予定。

■書誌情報
『木端と言端ー彫刻家の作品と言葉ー』
発行:カルチュア・コンビニエンス・クラブ
発売:美術出版社
価格:3,500 円+税
発売日:2023年6月7日(水)
仕様:200ページ、 A5判
ISBN:978-4-568-10565-0 C0070
ご購入はこちら:https://www.amazon.co.jp/dp/456810565X?ref_=cm_sw_r_cp_ud_dp_P4SKTCHJNPHXHRRY33JE

 

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