「攻撃するのは…月!!」 『遊戯王』決闘者の王国編で度肝を抜かれたシーン3選

ルールが迷宮すぎる迷宮デュエル

 これまで紹介したシーンは一応、デュエル的なものではあった。しかし、遊戯と城之内がタッグを組んだ迷宮兄弟とのデュエルは根本的な部分から異なる。これまで「海」や「森」というフィールドでデュエルしてきたが、今回のフィールドは「迷宮」。モンスターが攻撃表示の場合、そのモンスターのレベル数だけ、チェスのようにコマを進め、「迷」「宮」と書かれた2つの扉のどちらかを目指すというルールだ。

 遊戯王シリーズとして「遊戯王 モンスターカプセルブリード&バトル」という、それこそチェスのようなボードゲームがリリースされるなど、カードゲーム以外も展開していた。その要素とカードゲームの要素を掛け合わせたルールとなっている。

 迷宮兄弟の話に戻ろう。迷宮の壁を自由に動き回れる「ウォール・シャドウ」、地下に潜ってマス上にいるモンスターを攻撃する「ダンジョン・ワーム」など、トリッキーな“迷宮モンスター”に加え、相手のライフを半分にして自身のモンスターの攻撃力に加算するチート級の魔法カード「フォース」を食らい苦戦する遊戯と城之内。しかし、最後は各々のエースモンスターを融合させた「ブラック・デーモンズ・ドラゴン」を召喚させて勝利する、という激アツな幕切れとなった。

 漫画版の遊戯王では「あの時、梶木はああしておけば勝てたのにな~」というタラレバを妄想することができる。ただ、迷宮兄弟戦はルールも展開も複雑すぎるため、ただただ次に何が起こるのかハラハラしながら楽しむデュエルだった。

 ルール面で驚かされる部分は多いが、個人的には恐竜族モンスターの使い手であるダイナソー竜崎が「レッドアイズ・ブラックドラゴン」をエースとして使ったことがかなり衝撃だった。この辺りはまたあらためて、振り返ってみたいと思う。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる