高倉健、麻生太郎、室伏広治……『ゴルゴ13』ゆかりの著名人たち

『ゴルゴ13』愛した著名人たち

 9月24日、世界で最も発行巻数の多い単一漫画『ゴルゴ13』の作者、さいとう・たかを氏が亡くなった。

 世界情勢や技術の進歩、そして社会問題を如実に反映させてきた『ゴルゴ13』は、多くの人に影響を与えた。本稿では作品やさいとう氏に影響を受けた人物たちを見ていきたい。

麻生太郎財務大臣

 『ゴルゴ13』の大ファンとして知られるのが、麻生太郎財務大臣だ。同氏はクレー射撃の選手として全日本選手権優勝、モントリオールオリンピック出場という実績を持ち、銃の知識を持っている。

 そのようなこともあってか『ゴルゴ13』をかなり愛しているようで、さいとう氏とは雑誌の対談や会食などを通じて、懇意になっていたと本人が明かしている。24日に訃報が届いた際には、記者団に対し「あれだけインターナショナルな小説ってあるかね」「暗殺するスナイパーの話だから、暗い話で終わるはずが、あまり暗くならないところもところも、あの人の構想力のすごいところ」と絶賛し、「惜しい人がなくなったなっていうのが正直なところ」と語っていた。

ゴルゴ松本

 お笑いコンビTIMのゴルゴ松本は、自身の芸名は『ゴルゴ13』から名付けたと公言している。

 新人時代は『ゴルゴ13』をモチーフとしたネタも披露していたことがきっかけで「ゴルゴ松本」になったそうで、作品に大きな影響を受けていたものと思われる。さいとう氏が亡くなった際には、所属事務所を通じて追悼コメントと、感謝の言葉を語っていた。

室伏広治スポーツ庁長官

 アテネオリンピックのハンマー投げアジア人史上初の金メダルを獲得した室伏広治スポーツ庁長官も、『ゴルゴ13』とゆかりのある人物だ。

 室伏氏はハンマー投げで長く活躍していたが、腕力だけではなくスピードやジャンプ力も凄まじいものがあり、スーパーアスリートと評価されていた。そのずば抜けた運動能力は、デューク東郷を彷彿とさせるものとも思える。

 さいとう氏は2008年に開かれた『ゴルゴ13』の連載40周年の記念イベントで、「現在実写化されるなら誰をデューク東郷にするか」と質問され、「室伏広治が適任」と語っていた。実現することは残念ながらなかったが、室伏氏の風貌と身体能力は、高い評価を受けていたのだ。

 室伏氏は自身のツイッターで「ご冥福をお祈りいたします」とコメントした。

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