DAY6、大合唱で祝福したデビュー10周年記念ライブ 韓国と日本を“音楽”で結ぶロックバンドの輝き

韓国でバンド人気をけん引するDAY6が、デビュー10周年を記念したワールドツアー『DAY6 10th Anniversary Tour <The DECADE>』を開催。昨夏の韓国公演を皮切りに、タイ、ベトナム、フィリピン、マレーシアなどアジア各国を巡回。4月25、26日に東京・京王アリーナTOKYO、6月20、21日に神戸・GLION ARENA KOBEでも公演が行われた。本稿では4月26日の東京公演をリポートする。
ライブ冒頭は挨拶代わりのヒット曲の連打で幕を開ける。DAY6の代表曲のひとつでもある「Time of Our Life」では、Young K(Ba/Vo/Rap)の「いくぞー!」の声に続き早々にカラフルな紙吹雪が噴射。続く疾走感あふれる「Melt Down」でもファンの掛け声がピタリと重なり、メンバーは笑顔で客席を見渡す。躍動感みなぎる「HAPPY」では、Young Kが時おり両手を広げて会場を煽り、サビは会場と大合唱。王道スタジアムロックの「Welcome to the Show」では、サビでシンガロングが響き渡り、幸福感に包まれた。

Young Kが次曲の手拍子のお手本を見せると、レトロなディスコサウンド満載の「Disco Day」へ。ステージ後方のビジョンにはミラーボールが映し出され、SUNGJIN(Vo/Gt)は額の汗を拭いながらも身体でリズムを刻み、WONPIL(Key/Syn/Vo)は手ぶりでダンス、DOWOON(Dr)のドラムは一層弾む。シンセサイザーの清涼感が印象的な「The Power of Love」に続き、80年代のアナログシンセが特徴の「days gone by」では、時折ハスキーで深みあるSUNGJIN、厚みのある伸びやかなYoung K、透明感を帯びたWONPILがリレーのように歌声を重ねていく。ボーカルメンバーの3人以上に大きく口を開けて歌うDOWOONを含めて、各メンバーの多彩な声色こそDAY6の魅力と言えよう。
「雰囲気がいいから、みんなの笑顔をもっと近くで見たい」というDOWOONの言葉で、4人は花道を進みセンターステージへ。「Marathon」のイントロが流れるとステージがせり上がり、スウィング調のリズムにファンたちも身をゆだねる。抒情的な「Maybe Tomorrow」をはさみ、「Zombie」ではYoung KとSUNGJINがラスサビで熱唱、メロウなナンバーで会場中を癒していた。


MCでは東京での思い出グルメを振り返り、SUNGJINの「寿司、懐石、ラーメン」、Young Kの「十割そば」に珍しさからか会場はザワつき、Young Kの「油そば」には同意の声、WONPILの「にしんそば」には感心の反応。メンバーのグルメ通ぶりが垣間見えた。
楽しいトークから一転、DAY6を代表するロックバラード「You Were Beautiful」へ。重めに刻むDOWOONのドラムビートに乗せて、目を閉じて声を絞り出すSUNGJIN、朗々と響かせるYoung K、客席を見渡しながら鍵盤に向かうWONPIL。サビのシンガロングで会場が一体となってゆき、白とピンクのハート型紙吹雪が宙を舞い、夢幻的な時間を生んだ。続いてドラマチックな「Letting Go」、エモーショナルロックの「I Smile」、変則的メロディで心の揺れを奏でる「You make Me」と、ミディアムテンポの楽曲を連続。力強いロックサウンドを得手とする彼らの真骨頂だ。


DAY6のライブは何といってもMy Day(ファンの呼称)の合唱が醍醐味で、会場からのリクエストに応えて一緒に歌うフリータイムへ突入。日本デビュー曲「If 〜また逢えたら〜」に始まり、「君なら」「Baby, it's okay」「Stop The Rain」「Finale」「Welcome to the Show」と6曲で声を合わせ、客席との距離が一気に縮まった。
メインステージへ戻り、「Love me or Leave me」からは力強いイントロでライブのギアを上げてゆく。3人のパワフルな歌声に合わせて、青いレーザー光線がステージから幾重にも伸びるなか、客席のペンライトも激しく揺れる。「WARNING!」はファンたちの熱い掛け声が楽曲を躍動させ、「Sweet Chaos」はラウドな音像で攻めてゆき、愛の葛藤をワイルドに歌う「Shoot Me」では、腹に響くバスドラムが聴く者の体温をも上げ、会場の「もう一回!」の声に応えてラスサビをリピート。
「あまりにも走り過ぎたね」とYoung Kはファンたちを気づかい、着席を促してクールダウン。エモーショナルなソフトロックの「Afraid」では、大型ビジョン一面の星空を背景にSUNGJINのひずんだギター音が哀愁を誘う。ビジョンが朝日に変わると「so let’s love」を丁寧に歌い上げ、しっかり地に足をつけた演奏の「I like you」から、「Our Season」で本編エピローグへと導いた。


アンコールではグッズのユニフォームに着替えて再登場。2015年のデビュー曲「Congratulations」を会場と一緒にパワフルに歌唱し、ツアーと同名の最新アルバム『The DECADE』のWタイトル曲となる「Dream Bus」で軽やかに駆け抜け、3人の声色が交錯し感情の深みを増す「INSIDE OUT」で会場を魅了した。
「日本でこんな大きな会場でできるとは、2017年の頃には思えませんでした。本当にありがとう」とWONPIL、SUNGJINも「しょっちゅう来られなくても待っていてくれてありがとう。また来ます!」と再会を誓う。Young Kは「僕らの音楽にとって君たちは、光とか太陽とか美しいもの全部です」とファンへの想いを語り、最後にDOWOONが「人生は長いようで短いので、皆さんも好きなことがあればやってください」とメッセージ。加えて2日後(4月28日)がWONPILの誕生日だったため、会場全員でハッピーバースデーを歌い祝福した。
ラストスパートに王道ポップロックの「Somehow」を煽るように熱唱。EDM要素を取り入れたポップロックの「Freely」では、それぞれのパートもYoung Kのラップも会場全員で楽しげに歌い上げた。メンバー4人が手を繋ぎ、別れの挨拶をしたとたんアンコールの声が鳴り響き、「Best Part」でWアンコールへ。全力で飛び跳ねるファンたちを見つめるメンバーたちの顔には達成感に満ちた笑顔があふれ、大団円を迎えた。

彼らが2023年の兵役による活動休止期間に「You Were Beautiful」や「Time of Our Life」がヒットチャートを昇りつめ、活動を再始動した頃にはスターバンドになっていたDAY6。地道に良曲を積み上げてきた歩みが、国民的バンドとなった現在地へ繋がる。彼らの快進撃は止まらない。
























