OddRe:、圧倒的なセンスと次代を担う風格 メジャーデビューへの狼煙上げとなった堂々たる初ワンマンを目撃!

サカナクション、SEKAI NO OWARI、Official髭男dism、King Gnu、Mrs. GREEN APPLE。一つのバンドの登場がシーン全体の在り方を大きく変える、そんな光景を我々は何度も目にしてきた。そしてまた一つ、ゲームチェンジャーとなり得る可能性を持ったバンドが現れた。その名はOddRe:。AirA(Vo)、ユウキ サダ(Ba/Vo)、SOI ANFIVER(Gt/Composer/Trackmaker)による3ピースバンドだ。
ポップパンク、オルタナ、ファンク、ディスコ、ヒップホップ、R&B、ブルースロックなどを自在に融合させたサウンド/ソングライティングは主にSOIが担当。さらにインパクトと表現力を兼ね備えたAirAの歌声、バンドのグルーヴの軸を担うサダのベース&ボーカルが加わったOddRe:の楽曲は早耳の音楽ファンにすぐにキャッチされ、Spotifyの「RADAR: Early Noise 2026」(今年躍進が期待される注目の新進国内アーティスト10組)に選ばれるなど瞬く間に注目度を上げている。
バンド名の由来は、“Odd”(変人、奇妙)と“Re:”(返信)を掛け合わせてOddRe:(踊れ)。圧倒的な個性とセンスを持った3人が生み出す音楽によって、刺激を求めるオーディエンスが踊りまくる――初のワンマンライブ『OddRe: showcase LIVE “TAPE:C-46”』(2026年2月5日/渋谷 WWW X)を目撃したが、そこでOddRe:は自らの存在意義をダイレクトに証明してみせた。
19時に会場に入ると、すでに多くのファンがフロアを埋め尽くしていた。チケットはもちろんソールドアウト。客層の中心は20代前半くらいだが、もっと上の世代のオーディエンスも足を運んでいて、OddRe:が幅広い層のリスナーを魅了していることが目に見えてわかった。しかも総じてオシャレ。カルチャー全般にアンテナが立っていそうな人が多く、「なるほど、こういう人たちがOddRe:の音楽に反応しているのか」と納得させられた。“思い切り楽しむぞ”という雰囲気が溢れているのも素敵だ。
そして19時半にライブがスタート。ステージ奥のスクリーンに、歌舞伎町をモチーフにしたカラフルかつポップな映像が映し出される。さまざまな文化、人種がカオスティックに混ざり合い、それがほかにはない都市空間へとつながっていく。そんな東京の在り方は、OddRe:の音楽スタイルとも共通している……などと考えていると、メンバーのAirA、サダ、SOIとサポートドラマーの吉田雄介(tricot)が登場。凄まじい歓声が上がるなか、「東京ゴッドストリートボーイズ」が放たれる。サブスクでも高い人気を得ているこの曲は、〈アタマには Say Good Night/もっと!!〉というフレーズから始まるファンキー×ロッキンなナンバー。鋭利なギターリフ、濃密なグルーヴを描き出すベース、ラップからシャウトを自在に行き来する歌声が絡み合い、観客の身体を揺り動かす。頭を使う前に、まずは踊れ。そんなメッセージは、このバンドの根本的なモチベーションに直結している。



ここでAirAがウクレレ(!)を持ち、「shiori」へ。ウクレレの素朴な音色と切ないメロディが広がり、ノスタルジックな雰囲気に包まれる。「東京ゴッドストリートボーイズ」とのギャップがすごすぎるが、違和感はまったくなく、ゆったりとしたグルーヴとソウルフルな歌声に身を任せるオーディエンスもめちゃくちゃ気持ちよさそう。冒頭から、“ね、音楽は自由でしょ?”と言わんばかりのステージを繰り広げるOddRe:である。

「調子はどうだい? お客さんいっぱいいるね。最後まで楽しんでいってください!」というAirAの挨拶の後は、強靭なファンクネスが先導する「CRASH OUT!!!」。楽曲の中盤で「飛べるよな!?」とSOIが煽り、ダンスブレイク的なシークエンスに突入。打ち込みと生楽器の音色が融合し、会場全体をダンスフロアへと変貌させる。さらにベース、ギター、ボーカルが有機的に絡み合うセッション的なパートも。音楽の快楽がグイグイ押し寄せてきて、理性が飛びそうになる。メンバー自身が全身で音楽を楽しんでいるのも魅力的。自分たちのサウンドを心から愛し、ナチュラルにぶち上がっていることがはっきりと伝わってきた。

SOIが「やばいね、日本人ってこんな飛べるんだね」と話すと、フロアからは「まだまだ足りない!」という声が。「足りない? こっちもカロリー使うんだよ」(SOI)、「何疲れてるんだよ!」(観客)というラリーに、AirAは「いいねえ。このくらいのラフさでいてね」と嬉しそう。SOIも「イキがいいんだよな、うちのファン」と笑うなど、超フランクなMCを挟み、ここから未発表曲を2曲続けて披露した。1曲目は、虫の鳴き声、川辺の音のSEから始まるアコースティックテイストの楽曲。SOIがアコギを弾き、AirAが表情豊かなボーカルを響かせる。フォーキーな手触りとR&B的な雰囲気が混ざり合うメロディラインは、宇多田ヒカルからの影響を思わせる響きが印象的だった。もう1曲はAirAがストラトキャスターを演奏したギターロック。オルタナ風味とJ-POP的な親しみやすさのバランスが絶妙だ。





















