乃木坂46、6期生がステージに刻む進化 積み重ねてきた“歌”でも魅了した『乃木坂スター誕生! SIX LIVE』

乃木坂46の6期生が、1月17日に有明アリーナで『乃木坂スター誕生! SIX LIVE』を開催し、6期生初の単独アリーナ公演は完全ソールドアウト。会場で参加できないファンのために、同時にHuluでの独占生配信も行われた(18日公演も生配信を予定)。
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6期生にとって『乃木坂スター誕生! SIX LIVE』は、成長を祝う場であると同時に、真価を問われる瞬間でもあった(学業の都合により小津玲奈は欠席)。『乃木坂スター誕生! SIX』(日本テレビ)で磨いてきた“歌”を軸に、カバー、ユニット、ゲスト共演、そして乃木坂46の楽曲ブロックまでを一気に走り切る。番組MCのオズワルド、5期生の小川彩、さらにゴスペラーズも登場し、この日のライブは番組発のイベントという枠を軽々と越えていった。
前半の番組パートと後半の乃木坂46ライブパートの2部構成になっていた本公演。その肝は、6期生が積み上げてきた2つの経験が、同じ場所で噛み合った点にある。『13th YEAR BIRTHDAY LIVE』や『真夏の全国ツアー2025』などの大きな場で、先輩たちの背中を見ながらグループとして表現することを学ぶ一方で、『乃木坂スター誕生! SIX』では昭和・平成の名曲から令和の最新曲に挑みながら“個として歌う”精度を磨いてきた。まだフレッシュさが前面に出る世代でありながら、楽曲ごとに役割を切り替え、声の表情を変え、客席の空気まで作り替えていく——この夜の6期生には、そうした能動性が確かに芽生えていた。

個々の歌唱やユニットの魅力を存分に発揮
開演時刻、テーマ曲に乗せたオープニングVTRが流れ、6期生がステージへ勢揃いする。矢田萌華の「『乃木坂スター誕生! SIX LIVE』盛り上がっていくぞ〜!」を合図に、1曲目はいきものがかり「じょいふる」。全員が弾けるように歌い踊り、ライブの入口を一瞬で祝祭に変えてみせた。


前半は名曲カバーが中心。まず、愛宕心響、海邉朱莉がKOH+「KISSして」を披露し、張りのある声とパワフルなデュエットで観客を惹き込む。続く鈴木佑捺、森平麗心による木村カエラ「リルラ リルハ」は、鈴木が番組収録で初めてハモリに挑戦した曲。だがこの日は挑戦という言葉を越え、明るいメロディに乗せて思いをストレートに届ける段階にまで届いていた。番組で一度経験しているからこそ、この日は歌も立ち振る舞いも落ち着いて見えた。


中盤のソロメドレーは、その成長が最もクリアに見えるパートだった。瀬戸口心月がMy Little Lover「Hello, Again 〜昔からある場所〜」を伸びやかに歌い、丁寧なピッチコントロールに加えて終盤に向けた声の張りで観客を魅了する。長嶋凛桜はYUI「CHE.R.RY」を瑞々しく歌い、ところどころ客席へキュートな視線も差し込む。矢田は岡本真夜「TOMORROW」で、まっすぐ前を見据えた歌声を届けた。オズワルドの畠中悠が「番組で見たときより格段に上手くなった」と語ったように、この日のライブは成長を感じる瞬間が多い。技術的な安定はもちろんだが、客席の空気を感じながら歌を置く余裕が増しているのが大きい。

さらに川端晃菜がAI「ハピネス」で会場を温かな幸福感で包み込み、海邉は鬼束ちひろ「月光」を披露。番組放送回から話題を集めていた海邉の歌唱は、有明アリーナという大きな会場でこそ真価を発揮したと言っていい。声量で押し切るのではなく、一語一語の輪郭で静寂を味方につける。歌が始まった瞬間、観客の聴く姿勢が揃っていく感覚があった。

ユニットコーナーでは、鈴木、瀬戸口、増田三莉音が阿部真央「I wanna see you」を、愛宕、大越、長嶋がSHISHAMO「僕に彼女ができたんだ」を披露。質感の異なる楽曲が並んでも散らからないのは、6期生が番組を通じて曲ごとの正解を自分の身体に落とし込んできたからだろう。中盤のハイライトは、先輩の小川が合流した緑黄色社会「Mela!」だ。クライマックスで6期生全員が合流し、大盛り上がりのまま駆け抜けた。


その後も、長嶋、森平、矢田による乃紫「初恋キラー」が可愛らしさを全面に出し、大越、海邉による藤原さくら「Soup」が空気を静かに染め直す。オズワルドとの恒例の小芝居を挟み、チアリーディング姿のFIVE STARS(瀬戸口・川端・鈴木・矢田・愛宕)が登場してSHISHAMO「OH!」を披露すると、有明アリーナの熱気は最高潮へ。会場の広さに負けない煽りを、ユニット単位で作れるのも強い。

ゴスペラーズと共演 乃木坂46楽曲も披露しクライマックスへ
そして1日目のスペシャルゲスト・ゴスペラーズが登場。「永遠(とわ)に」をゴスペラーズと海邉で披露し、さらに6期生全員で米米CLUB「浪漫飛行」もアカペラで重ねる。アカペラはごまかしが利かない分、歌の核が露わになる。登場時こそ緊張していた海邉が歌い始めた瞬間に表情を変えたことも含め、ここは“歌で勝負する”6期生の姿勢を象徴する場面だった。前半ラストは6期生全員と小川で小泉今日子「学園天国」へ。観客の「ヘイヘイヘイ!」が揃い、祝祭感満載で締めくくった。


後半の乃木坂46パートは「OVERTURE」からスタート。矢田が「ここからは一緒に歌いましょう!」と呼びかけ「タイムリミット片想い」へ。愛宕の「有明〜、騒げ!」で「ガールズルール」「好きというのはロックだぜ!」と勢いを加速させる。以降、「市営ダンスホール」を森平、「制服のマネキン」を増田、「ごめんねFingers crossed」を大越、「ぐるぐるカーテン」を川端と、曲ごとにセンターが入れ替わり、それぞれの“表現の型”が浮かび上がっていく。そして瀬戸口がセンターを務めた「なぜ 僕たちは走るのか?」へ。乃木坂46の歴史と6期生の現在が一続きになり、単独アリーナの最後まで走り切る説得力が生まれていた。

アンコールは矢田&瀬戸口がWセンターを務めた「ビリヤニ」、鈴木をセンターに、川端の「やっぱ6期生だな!」と定番のセリフを放ち会場を揺らした「ダンケシェーン」、ラストは「乃木坂の詩」を披露し、最後まで笑顔と熱気を途切れさせることなく、感謝と達成感をそのまま客席へ届けていった。

『乃木坂スター誕生! SIX LIVE』を開催することを目標にしていたという愛宕は、「私の夢が叶って、大好きな6期生のメンバーと、そして大好きなスタッフの皆様とファンの皆様と、このライブを迎えられたことが本当に幸せで、楽しいライブになりました」と、夢が叶った喜びを噛みしめるように語った。番組で積み重ねてきた挑戦が、この日、単独アリーナという形で実を結んだ瞬間だったのだと、胸が熱くなった。6期生にとってこの夜は、今の自分たちがどこまで届くのかを示した到達点であり、同時に、さらに大きな舞台へ向かうための出発点でもある。
なお、この模様は1月23日19時よりリピート配信もされるので要チェックだ。


■配信概要
『乃木坂スター誕生! SIX LIVE』
・ライブ配信日時
1月18日(日)公演:17:00 開演
・リピート配信日時
1月17日公演:1月23日(金)19:00 開演
1月18日公演:1月24日(土)17:00 開演
・視聴料金
各公演: 3,900円(税込)
・販売期間 ※販売期間は予告なく変更になる場合がございます。
1月17日公演:〜1月23日(金)19:00まで
1月18日公演:〜1月24日(土)17:00まで
購入:https://www.hulu.jp/store/nogizaka-a-star-is-born-six-live





















