大森元貴、ミセス10周年に爆発させた“創造性” ソロ活動、俳優業から展覧会まで、多岐にわたる活躍ぶり

展覧会『Wonder Museum』で体感できる“大森元貴の脳内”

 そして12月6日から2026年1月9日まで東京・TOKYO NODE GALLERY A/B/Cでミセスの展覧会『Wonder Museum』が開催中(2026年2月7日から21日まで福岡会場のONE FUKUOKA CONFERENCE HALLにて、3月2日から31日まで大阪会場のVS.にて開催予定)。ミセスのクリエイティブを司る大森の脳内を体感できる展覧会だ。

 
 
 
 
 
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 会場に設けられているのは12のエリア。来場者が最初に体験する「最初の部屋」では、暗闇のなかに机があり、その上に描きかけの地図が置かれている。机に近づき、耳をすませると、ペンを走らせる音が聴こえる。さらにタキシードを着た大森、若井滉斗(Gt)、藤澤涼架(Key)がおなじみのポーズで来場者を迎える「DANCE-GO-ROUND」や、レコーディング風景をテーマにした「RECORDING THEATER」も設置され、3人が楽しそうに楽曲のアレンジに取り組む姿を試聴できる。

 この展覧会の大きな見どころの一つが、「ケセラセラ」を五感で体感できる「QUE SERA SERA GARDEN」。音源データからAIが連想するイメージを描いた「視るケセラセラ」。リズムを振動に変換した「触れるケセラセラ」。歌詞からAIが香りを生成した「香るケセラセラ」。視覚、嗅覚、触感などを通して「ケセラセラ」を味わうことができるこのコーナーには、音楽の新たな届け方を模索し続けるミセスのスタンスが反映されている。

 その他、ライブのモチーフとなった神話的世界観をテーマにした「INTO THE ATLANTIS」「BABEL no TOH STATUE」、楽曲「クスシキ」のMVで使用した衣装を使った「KUSUSHIKI GATE」、巨大な船に乗って4つのMVの世界に没入できる「IMAGINATION VOYAGE」も。個人的にもっとも印象的だったのは、撮影禁止エリアの「CREATIVE HISTORY」だった。楽曲、歌詞、ジャケット、MVなどの制作資料、大森の原案スケッチ、打ち合わせ音声などが数多く展示され、ミセスのクリエイティブの源の一端を垣間見ることができるのだ。当然のことだが、彼らの楽曲、映像、ライブが完成するまでには、想像を超えた試行錯誤が存在する。その事実に改めて圧倒された。

 『Wonder Museum』は展覧会の枠を超えた、五感をフルに使って楽しめるアミューズメントパークと言っていいだろう。そして言うまでもなく、すべての源泉は大森の脳内から発生しているのだ。今やこの国の音楽シーンとエンタテインメントの中心を担っているミセス。2025年は、大森を中心としたミセスの創造性が最大化した1年だったと言っていいだろう。

※1:https://www.gqjapan.jp/article/20250716-creative-weekend-motoki-ohmori-talk-show

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