Mrs. GREEN APPLEという物語、大森元貴の脳内世界に触れる 驚きに満ちた展覧会『Wonder Museum』を体験

Mrs. GREEN APPLEの展覧会『Wonder Museum』が、TOKYO NODE GALLERY A/B/Cにて12月6日よりスタート。開催前日となる5日にマスコミ向けの内覧会が開かれた。
『Wonder Museum』は、Mrs. GREEN APPLEのすべての楽曲制作・プロデュースを手がけてきた大森元貴(Vo/Gt)の頭の中を旅するというコンセプトのもと、大森自らが全体構成・監修を手掛けた展覧会。最新技術を駆使しながら、映像、造作、衣装、香りなど、楽曲の世界をさまざまな方法でより深く体験したり、これまでの10年でMrs. GREEN APPLEが生み出してきた制作物、その過程に関わる資料の展示など、彼らのイマジネーションやクリエイティビティをより深く知ることのできる構成となっている。


重い扉が開かれ中に入ると、そこに見えてくるのは真っ暗な「最初の部屋」。暗闇の中には光に照らされた1台の机、その上には描きかけの地図が広がっている。やがて表現されるのは、一つのアイデアの種が芽吹いていき、イマジネーションの大樹として広がり、その先で楽曲を実らせていくということ。同時に、そこには誰にも知られない、楽曲を生み出す苦悩をも感じさせた。



暗闇を抜けると見えてくるのは、煌びやかな光と華やかな音に包まれた空間。彼らがリリースしてきた楽曲、開催してきたライブツアーをそれぞれコンセプトにした展示が並んでおり、「ダンスホール」に乗せてタキシードに身を包んだ大森、若井滉斗(Gt)、藤澤涼架(Key)のマネキンがメリーゴーラウンドで回る「DANCE-GO-ROUND」をはじめ、新アレンジの「ライラック」をレコーディングする「RECORDING THEATER」、“視る・触れる・香る”ことで「ケセラセラ」を楽しむことができる「QUE SERA SERA GARDEN」、『DOME LIVE 2023 "Atlantis"』の衣装を纏った「INTO THE ATLANTIS」、『DOME TOUR 2025 "BABEL no TOH"』の物語を巨大な飛び出す絵本の像にした「BABEL no TOH STATUE」。ラストに待ち受けるのは、「クスシキ」のMVで実際に使用された衣装を身に纏った3人だ。



続く「IMAGINATION VOYAGE」では、巨大な船に乗って4つのMVの世界へと入り込むことができ、4面のプロジェクションで没入する体験は圧巻だ。「CREATIVE HISTORY」は、楽曲、歌詞、ジャケット、MV、ライブ、そして、そこに至るまでの制作資料や原案となった大森のスケッチ、打ち合わせ音声まで、Mrs. GREEN APPLEのクリエイティビティを圧倒的なボリュームで堪能することができる。かなりの物量のため、時間がいくらあっても足りないほど。改めて、大森の類稀なる才能とそこに至るまでの努力、そしてチャーミングな人間味を感じられる展示だ。ラストの「次の部屋」と題された展示には、最初の部屋で机の上に置かれていた地図が広がっている。展覧会を締めくくる演出は、ぜひ現地にて確かめてほしい。

会場では、展覧会や楽曲をモチーフにした『Wonder Museum』オリジナルグッズの販売、さらに「ビターバカンス」をテーマにした証明写真を撮影することが可能だ。



展覧会は、東京会場は12月6日から2026年1月9日まで。2月7日から21日まで福岡会場のONE FUKUOKA CONFERENCE HALL、3月2日から31日まで大阪会場のVS.(グラングリーン大阪内)でも開催となる。

























