NIGHTMARE、大暴走で駆け抜ける結成25周年! 新たな挑戦とEP『√25』のすべて――5人で語り合う現在地

NIGHTMARE、13年ぶりの日本武道館公演への想い
――Ni~yaさんの「BIRTH」は温かさのあるバラードで。
Ni~ya:僕も、咲人と同じで違うタイプの曲を作っていたんですよ。それはスラップバチバチのイントロから入るような感じだったんですけど、ヨーロッパツアー中のホテルで考え始めて、帰ってきてから曲としてまとめようと思ったらなかなか作業がはかどらなくて。ギリギリで「どうしよう?」と思って出てきたのがこの曲調でした。テーマは“湘南の夜明け”です。
YOMI:ははははは!
Ni~ya:湘南じゃなくて三浦でもいいけど(笑)。海が見える景色が浮かんで、そこから歌詞も含めてどんどん構築していきました。
咲人:Ni~yaのパブリックイメージとして、ロック兄ちゃんみたいなふうに思う人も多いと思うし、そういう側面があるのもわかるんですよ。でも、僕としてはこの曲も彼っぽいなと思いました。ちょっと地元を思い出したりしたんですけど、自然が思い浮かぶ感じも含めてすごくNi~yaっぽい。
RUKA:僕もイメージ通りですね。
――Ni~yaさんが作詞も担当するのは珍しいですよね。
Ni~ya:ソロの曲ではありますけど、NIGHTMAREで一曲すべてを作詞したのは初めてです。やっぱり作詞ってムズいなあと思いました。たった5行に3時間ですよ(笑)。サビは3日くらいかかった。作曲も大変ですけど、作詞の大変さはまた違って、当てはまる言葉が全然出てこないんですよね。結果、飲みながら考えたりして。
――曲を作るのとは別の脳味噌を使うんですね。
咲人:自分も最初はそうでした。いつからか、なんとなくメロを考える時に適当な言葉も同時に思い浮かぶことが増えて。そういうイメージが出る曲は早いんですけど、ギミック先行とかメロ感だけで作ると、なかなか言葉が出づらかったりします。
Ni~ya:できあがってみたら達成感があったので、また自分の作詞にもトライしたいなと思います。
――そして、RUKAさんの「Mist」。こちらもRUKAさんらしいポップさがある曲で。さきほど咲人さんが仰っていましたが、以前からあった曲なんですか。
RUKA:実はこのEPのかたちに落ち着くまでに二転三転していて、最初はシングルを出すみたいな話だったんですよ。その時にシングル用として作っていた曲なんです。
Ni~ya:レコーディングは、「久遠」とかと同じタイミングで録ったよね。
RUKA:そうそう。オケだけ録って、その時点では歌詞ができていなくて。歌詞はこのEPの形が決まってから書きました。最初にどんなイメージで作ったかはあんまり覚えてないですね……。
咲人:仮タイトルだけは覚えてる。「ぷぽぽ」だった。
柩:はははははは!
RUKA:変なタイトルしかつけないから(笑)。
YOMI:曲を聴いた時、特にサビがRUKAさんっぽいなと思いました。実際レコーディングでもライブでも燃えるんですよ。ミディアムなんですけど、聴かせる感じのマインドじゃなくて、アップテンポを歌ってる時の感覚に近いというか。
咲人:ミディアムではなくない?
YOMI:じゃないかなあ? 自分的には、あんまり速いイメージがないんだよね。
Ni~ya:プレイヤーとしての感想になるんですけど、もともとRUKAさんが打ち込んでいたフレーズはなかなか大変そうだなと思って。自分なりに弾きやすいように変えていきつつ、キーチェンジもあるので、これも頭を使う曲ですね。集中しないと事故につながる。
――曲も歌詞もラストを飾るのにぴったりで。4人の曲を聴いたあとにRUKAさんの曲で締めくくる流れも、しっくりきました。
RUKA:曲順も最後まで迷ったんですよ。逆バージョンの案もあって。最終的にいつもの名前順に落ち着きました。
柩:やっぱり、咲人とRUKAさんの曲は、際立ってNIGHTMAREらしさがありますよね。自分の曲は自分ではわからないですけど、Ni~yaのもNi~yaらしい。あと、ゾジーが作ってきてくれた曲は、彼らしいと思うか意外と思うか、二面性がある。それも含めて、聴き手としては面白いだろうし、一枚を通していいものになった実感はあります。
――5人の“らしさ”が被ることなく並び立っているのは、これまで五角形でやってきた結果なのかなと思います。
咲人:そうですね。あえて意識しなくても、人間って出るんだなあと思いました。
――ツアーもラストスパートで、そろそろ武道館が見えてきましたね。武道館に対しては、特別な思いがありますか?
咲人:やっぱり全アーティストにとって特別な場所ではあるのかなと思います。ましてや、NIGHTMAREとしては13年ぶりですから。
Ni~ya:子どもの頃から、武道館でライブやりたいという夢を持っていたので。久々にあのステージに立てると思うとゾクゾクしますね。47都道府県を回ってきての武道館は、相当ヤバいんじゃないかなと思います!
RUKA:久しぶりの武道館でもあるし、やっと広いところでできることがうれしいですね。天井が高いというだけで楽しみです。
Ni~ya:最近ずっと地獄を見てきたもんね(笑)。
RUKA:ステージが広いライブを楽しんでほしいです。
――たしかに。YOMIさんはいかがですか。
YOMI:久しぶりに武道館でライブができることがすごく嬉しいし、めちゃめちゃ楽しみです。ツアーのセミファイナルが地元仙台、ツアーファイナルが武道館なので……でも、この2本はあんまり感動しすぎないようにしないとなと、自分のなかでは思っていますね。感動しすぎると、ピッチやリズムがブレちゃうから、そこはしっかりコントロールしながらいこうかなって。
柩:ゾジーが言う通り、武道館が終わるまで感動はとっておいて、ツアータイトル通り大暴走して走り抜きたいですね。
RUKA:武道館で大号泣?
柩:いや、泣かない(笑)!
RUKA:嘘泣きうまいからな~、騙されるんだよな~。
YOMI:エンターテイナーだから(笑)。
――2005年の日比谷野外大音楽堂公演での涙を、ご本人は嘘泣きだとおっしゃってましたね(笑)。とにかく武道館まで、無事に完走されることを祈っております!
Ni~ya:「ゴールが見えてきた!」って余裕ぶっこいてる時が危ないんですよね。最後まで気を抜かずに頑張ります!
■リリース情報
5-track EP『√25』
発売中
配信中:https://lnk.to/pre_roottwo-five
・限定盤(CD+M-CARD)CRCP-40708/6,500円(tax in)
※M-CARDの絵柄は限定盤 全5種のうち、ランダムで1枚封入
・通常盤(CD+M-CARD):CRCP-40709/4,000円(tax in)
※M-CARDの絵柄は通常盤 全5種のうち、ランダムで1枚封入
<CD>(限定盤/通常盤共通)
01. Baku(Word & Music:YOMI)
02. SMILE(Word & Music:柩)
03. Jubilee(Word & Music:咲人)
04. BIRTH(Word & Music:Ni~ya)
05. Mist(Word & Music:RUKA)
<M-CARD>(限定盤)
NIGHTMARE TOUR 25-1 Ultimate Circus at LINE CUBE SHIBUYA 2024.12.23
<M-CARD>(通常盤)
√25 Live Music Videos
■公演情報
『NIGHTMARE TOUR 2025 回生 天下大暴走<最終公演 夜宴>』
2025年11月9日(日)東京・日本武道館
OPEN 16:00/START 17:00
チケット発売中:イープラス/ローソンチケット/チケットぴあ/ticket board



















