超特急、超絶技巧と抱腹絶倒を生み出すエンターテイナー! “抱きしめたい”大連発――8号車と作った祝祭空間

超特急がファンクラブイベント『BULLET TRAIN FAN MEETING 2025「10th anniversary 夢の青春8きっぷ」』を9月9日と10日に神奈川・横浜BUNTAIにて開催した。タイトルの通り、ファンクラブ「夢の青春8きっぷ」発足から10年を記念したイベントで、9月9日の夜公演、9月10日の昼夜と、全部で3公演が行われた。ここでは10日の夜公演(3部)の模様をレポートする。
開演時刻前には、“小笠原海”と“船津稜雅”からなる“稜海しました”がステージに。イベントタイトルが映し出されたスクリーンの隅にふたりの姿が映し出されている様子を見て、「違法アップロードみたい」と笑いつつ、“先輩”のユーキを呼び込む。前日とこの日の1部の前説にも登場したユーキ。前説参加は渋々だったと言うが、「かわいい後輩のために断腸の思い」で元気よく登場し、稜海とトークを繰り広げる。さらに稜海が「先輩もこの違法アップロード画角に収めていいのかな?」と言うと、ユーキだけ大きな画面に映し出されるという9号車(スタッフ)との息もぴったり。そんななか、ユーキは稜海への叱咤激励を送る。すると、稜海から「傷ついたから、僕たちの好きなところを言ってください」と言われ、「設定を忠実に守るところ」と答えつつ、「2部の時は、ちょっと2号車カイが(稜海の)名残を残したまま自己紹介をしてた」「稜雅は、超特急のリョウガとは違うよね?」などの発言を繰り返してふたりから詰められ、「僕は、稜海のことをいちばんかわいがっています」と愛ある言葉で場を収め、しっかりと会場をあたためた。
彼らが去ると、場内にはオープニングムービーが上映される。そして、暗転中のステージにメンバーが揃うと、イベントは「メタルなかよし」のパフォーマンスでスタート。スクリーンにメガネ姿のタクヤが映し出されると大歓声が上がるなど、のっけから8号車(ファンの呼称)のテンションも最高潮だ。楽曲を終えると、ひとりずつ自己紹介。それぞれがリラックスした雰囲気で話すなか、タカシはメガネを外しながら「待たせたな、俺の名前は7号車タカシやで」と突然クールな自己紹介をして8号車を喜ばせた。


ここからコーナーへ。まずはくじ引きでチーム分け。ボックス内のカラーボールを引く形でのくじ引きでは、ボックスに手を入れた状態でカラーボールと会話するメンバーがいたり、最後のふたつを引くことになったタカシとシューヤが「一緒に引こう」と一緒に手を入れ、繋いだ手をボックスから出して“両思い”になったりと、ただくじ引きをするだけでもひと盛り上がりもふた盛り上がりもするのは、さすが超特急だ。そうして決定したのがカイ、タカシ、ハルからなるチームA、タクヤ、ユーキ、シューヤからなるチームB、リョウガ、マサヒロ、アロハからなるチームC。チーム分けを見て、チームAについて「“チーム末っ子”って感じ」との言葉が飛べば、チームBはシューヤが「チーム俳優」と胸を張り、チームCは満場一致で「チーム陽キャ」とまとめられた。
チームが決まったところで、最初に行われるのは「指差し確認!遠距離ジェスチャー」。チームのうち、ひとりがお題のジェスチャーをしてほかの2名が制限時間内にお題が何かを当てるというところまでは通常のジェスチャーゲームだが、ジェスチャーは客席内にあるお立ち台で行うという“遠距離”がこのゲームのポイント。ステージからジェスチャー台までを移動しながら8号車との距離の近さも味わいつつ、その移動時間も制限時間に含まれるので、体力や速度も必要になる。始める前に、ゲームに挑戦する順番を決めるじゃんけんが行われたが、ここでもこの日の昼の部を含めてまだ一度もじゃんけんに勝っていないというハルが勝利を手にして絶叫するなど、またひと盛り上がり。やっとゲームが開始すると、「DJをする歌舞伎役者」「重量挙げをするアンパンマン」「ギターを弾くTT兄弟」など、独特なお題ながらそれぞれの表現力を活かし、各チームとも10問以上正解するというハイレベルな戦いとなった。


続いては、しりとり形式でアイテムをつないでいく借り物競走「どんどん連結!借り物しりとり」。借りてきたアイテムがレアであればあるほど得点が高くなるというルールだ。メンバーは客席内を駆け回り、8号車とコミュニケーションを取りながらアイテムを探していった。
しりとりの最初の文字は、超特急の「ち」。チームAは「聴診器→今日の主役です(と書かれたタスキ)→炭→みなと商事コインランドリー(テレビ東京系ドラマ『みなと商事コインランドリー』のグッズ)→苓桂朮甘湯(漢方)→ウガツホムラex(ポケモンカード)→スイカボール→ルーズソックス」、チームBは「中継機→金のフレーズ(TOEIC単語集のタイトル)→スポンジ→食品サンプル→ルー(カレーのルー)」、チームCは「聴診器→金メダル(幼稚園のもの)→ルルアタック→口(の模型)→ちゅ〜る(CIAO ちゅ~る)→LOUIS VUITTONのブレスレット→ドラムスティック」。集めたアイテム数はもちろん、そのレア度も加味されるこのゲームでは、“神”による採点が大きく結果に左右する。そのためチームCのメンバーはアイテムを紹介しながら、それぞれのアイテムがいかにレアかを、カメラに向かってアピールするも、タクヤが主演を務めた『みなと商事コインランドリー』グッズが高得点を叩き出し、優勝はチームA、最下位は接戦の末、Bチームに決定した。


採点を待つあいだ、「(8号車の)近くに行けるのいいよね」とゲームを振り返るメンバー。「受け取れなかったけど、面白かったものとかある?」という話題では、カットウィッグを掲げる8号車がいたことに言及し、その8号車が美容学生と思われることから「頑張ってね」とさりげなく声をかけるなど、メンバーは細やかにコミュニケーションを図っていた。


優勝チームに商品として9000円分の宝くじが贈られたあと、チームBへの罰ゲームタイムへ。チームAの『みなと商事コインランドリー』グッズが高得点を叩き出したことからタクヤは「なんで俺は自分の作品を恨まないといけないの……」と言いつつ、タクヤ、ユーキ、シューヤの3人は罰ゲームの“全力一発ギャグ”を披露した。するとリョウガから「ひとつ目の罰ゲーム、ありがとうございました」と、さらに罰ゲームがあることが明かされる。ということで、始まったふたつ目の罰ゲームは、8号車へ向けた決めゼリフチャレンジ。1st EP『Just like 超特急』の収録曲「Steal a Kiss」のセリフパートにあわせて、8号車に刺さる決めゼリフを言うというもので、シューヤが「俺の胸筋の上で寝ろよ」、ユーキが「もう離さない」とそれぞれ本気で刺しにいくと、タクヤは「青椒肉絲、作ってあげる」と決めるも「ちょっと笑いに走った」と告白。すると、なぜかチームAも決めゼリフを言うことになり、「チューしていい?」(タカシ)、「愛してるよ」(カイ)、「俺の左肩、空いてるぜ」(ハル)と続く。そこからはエンドレスに音が流れ、誰かがセリフを言うことに。すると以前も盛り上がったマサヒロの太めの発声による「抱きしめたい」も織り交ぜられ、大盛り上がり。やっと終わりそうな雰囲気になると、ユーキが「私は見逃しません。アロハとリョウガが言っていません!」と指摘し、結局全員が決めゼリフを言うことになるという抱腹絶倒の罰ゲームタイムとなった。























