EBiDAN大集結! 年に一度の祝祭『EBiDAN THE LIVE 2025』――全9組61名勢揃いのDAY2、完全レポート

国立代々木競技場 第一体育館にて8月15日から17日の3日間にわたって、EBiDAN全グループが集結する『EBiDAN THE LIVE 2025 HOTEL NINE STAR』が開催された。本稿では、16日公演の模様をレポートしていく。
タイトルの通り、今年の『エビライ』はホテルがテーマ。グループごとにホテルマン風の上品衣装に身を包んだオープニング映像が観客のボルテージを引き上げていく。そして映像が終わると、ホテルマン衣装のメンバーがセンターステージと花道を埋めつくすようにして登場した。華麗なオーケストラサウンドに乗せた「HOTEL NINE STAR」で、EBiDANによるエンターテインメントホテルへと誘っていく。
ボーカル陣が上品な歌声を聴かせた前半と打って変わって、中盤にはSUPER★DRAGON、原因は自分にある。がラップを繰り出すなど、多才かつ多彩なEBiDANの魅力がさっそく爆発する。さらにメインステージ中央の扉が開き、真っ白な衣装に身を包んだM!LKと、上階にはピンクの衣装の超特急も加わり、ステージには9組、合計61人のEBiDANメンバーが勢揃い。前日の公演で体調不良のため途中から不在となっていたシューヤ(超特急)がビジョンに映し出された際には、会場からは喜びと安堵の大歓声が上がった。
煌びやかなエントランスを彩るEBiDANメンバーを代表して、リョウガ(超特急)が「ようこそ、天空に浮かぶHOTEL NINE STARへ。僕らと一緒に幻想的で刺激的なひと時を過ごす準備はできていますでしょうか?」と言葉をかけ、各グループからもひとことずつお出迎えの挨拶が贈られた。挨拶が終わると、ステージにはリョウガとSakurashimejiが残り、3人でステージを盛り上げていく。
3人が客席とのコールアンドレスポンスで会場をあたためると、グループごとのパフォーマンスが始まる。トップバッターは、原因は自分にある。。大倉空人の「俺らのことを忘れないように、脳裏にこびりついてやるよ」との言葉を合図にロックチューン「遊戯的反逆ノススメ」を、和風の衣装で身を包んで挑発的にパフォーマンス。吉澤要人が「忘れんじゃねえぞ」と捨て台詞を残すと、続いてメインステージが明るくなる。そこにはカラフルな衣装に身を包んだBUDDiiSが。裏声やハイトーンも巧みに織り交ぜながら最新曲「BLUE SODA」で、楽しげな空気を客席とともに作り上げた。


なお、このパートのグループごとの披露曲は日替わり。『Brilliant GATE』をサブタイトルに銘打ったこの日は、各グループがそれぞれの“Brilliant”な姿を見せていく。グレーを基調とした衣装に身を包んだLienelは、「セカイイチ」をチョイス。好きな人へのはやる想いを歌う同曲を、投げキスやとびきりの笑顔、指ハートなどでたくさんの愛を放ちながら届けていった。メタリックな衣装で登場したICExは、ハリウッドに憧れる気持ちをユーモアを交えて歌う「Hollywood」で、ICExらしさをアピール。ピンクのキラキラとした衣装で登場したM!LKは、まっすぐな青春ソング「アオノオト」をセレクト。5人で手を合わせる振り付けなど、メンバーの仲の良さと実力を武器に会場を爽やかな空気で包んだ。



ここで、舞台はホテル内の“ロックラウンジフロア”へ。そこには今年もEBiDANメンバーからなるロックバンドが待ち受ける。メンバーは田中雅功(Sakurashimeji/Ba)、髙田彪我(Sakurashimeji/Gt)、EIKU(ONE N' ONLY/Dr)、伊藤壮吾(SUPER★DRAGON/Key)、KEVIN(BUDDiiS/Pf)、そしてボーカルは武藤潤(原因は自分にある。)。前日のボーカルがTETTA(ONE N' ONLY)だったため、イントロで武藤の姿が映し出されると、驚きと喜びの歓声が上がった(3日目にはM!LK・佐野勇斗がマイクを握った)。彼らはパンキッシュな演奏と艶やかなボーカルで菅田将暉「さよならエレジー」のカバーを届け、熱狂を煽った。



舞台はホテル内のレストラン・Stellar Tableへと変わる。店員のFUMINORI(BUDDiiS)が忙しくなく最後の客を待っていると、この日最後の客として、“森兄弟”(BUDDiiSのMORRIEとSHOOT)がおんぶで来店。FUMINORIとの軽妙なやり取りを挟み、「シェフが気まぐれに考えたスパイシーカレー with New福神漬け」を注文する。すると、マサヒロ(超特急)、吉田仁人(M!LK)、飯島颯(SUPER★DRAGON)、TETTA、杢代和人(原因は自分にある。)、SEIYA(BUDDiiS)のメンバーがLienelの「Curry on love」を提供。ユーキ(超特急)とHAYATO(ONE N' ONLY)も“New福神漬け”として味付けに加わった。

提供されたカレーのくどさに文句を言う森兄弟へ、FUMINORIが「お口直しに」とおすすめしたのは「厳選食材をふんだんに使用した甘い甘〜いスイーツの盛り合わせスペシャル」。タカシ/ハル(超特急)、塩﨑太智(M!LK)、志村玲於/古川毅(SUPER★DRAGON)、長野凌大(原因は自分にある。)、YUMA(BUDDiiS)、高桑真之(Lienel)がICExの「CANDY」を、リョウガ、山中柔太朗/曽野舜太(M!LK)、ジャン海渡/柴崎楽(SUPER★DRAGON)、SHOW(BUDDiiS)、竹野世梛(ICEx)が原因は自分にある。の「チョコループ」をスウィートにお届け。曲の終わりには森兄弟を呼び込み、ふたりにアイスを差し出した。Stellar Tableの渾身の料理に舌鼓を打ったふたりは「“華麗”あるデザートでした」と感想を残してステージをあとにした。


そしてHOTEL NINE STARの客室限定で見られるというエンターテインメントチャンネルのプログラムへ。このブロックでは、グループを横断したシャッフルユニットのパフォーマンスが展開される。最初のプログラムはユーキ、ジャン、TETTA、杢代、大倉、SHOOT、からなるシャッフルユニット・“Kiranel”によるLienel「Mr.Sister」。6人が頭に羽根をつけたスパンコール衣装で踊り始めると、客席からは完璧なコール&レスポンスが返ってくる。そんなムードに気をよくしたメンバーはノリノリで情熱的なパフォーマンスを見せた。

タカシ、佐野、伊藤、HARUKI(BUDDiiS)、FUMINORIからなる“YULK”は、M!LKの「テレパシー」を選曲。佐野は自身のパートを歌う際に、8月末にグループを卒業することが決まっているHARUKIに「お疲れ! よく頑張ったな!」との言葉を贈った。そして、ぎゅっと5人が集まったところで、HARUKIがFUMINORIのほっぺにキス。すると、佐野もHARUKIにキス。テレパシーではなく、まっすぐな言葉で思いを伝えた“YULK”のパフォーマンスとなった。

カイ(超特急)、山中、FUMIYA(BUDDiiS)、筒井俊旭(ICEx)、志賀李玖(ICEx)からなる“DANZE N' ONLY”は、ONE N' ONLYの「DOMINO」をカバー。HAYATOのポジションとなった弟のFUMIYAが高度なタップをよどみなく繰り出すと、“兄弟シャッフル”に場内が大いに沸くなど、5人は難曲をタイトにカバーしてみせた。

ここで、エレベーターからリョウガと吉田が登場。安定したMCぶりでトークを展開していると、ユーキが「後輩たちがくることになっちゃって。まだ部屋の空き、ありますか?」と飛び込んでくる。リョウガが「“すみっコ”のお部屋なら……」と提案すると、SDRの研究生・しっぽずがやってくる。ユーキがしっぽずを紹介したのち、EBiDANメンバーを呼び込み、ステージに集合。全員でEBiDANの楽曲「恋のDing Dong」をにぎやかにパフォーマンスした。

しっぽずのあまりのかわいさに、リョウガと吉田は「あんなかわいい後輩ができたんですね」「心強くもあり、脅威でもあり……」「FUMINORIはヤバいんじゃない(笑)?」とメロメロ。そんなやりとりをしていると、スイートルームの突撃訪問サービスの時間に。スイートルーム前にいるというタカシ&飯島と中継をつなぐと、スイートルームにはジャン、髙田、FUMINORIの3人が。3人は“地獄耳王子”の称号をかけて、「倍速音楽クイズ」に挑戦する。EBiDANの楽曲を7倍速、5倍速で再生して曲名を当てるというこのクイズ。3人は彼ららしく小ボケも挟みつつも真剣にクイズに挑戦。真剣勝負の結果、FUMINORIが優勝。見事“地獄耳王子”に輝いたFUMINORIには、ブリリアントカラーのガウンと王座が贈られた。
さらに会場を盛り上げるべくステージに登場したのは、FUMIYA、阿久根温世/千田波空斗(ICEx)、近藤駿太/森田璃空(Lienel)の5名で結成されたスペシャルユニット・MORE FIVEと、REI(ONE N' ONLY)、吉澤、志賀からなる3★STAR。彼らは「Break Free」、「限界 Lonely☆」をそれぞれ披露。会場に集まったファンを熱狂させていく。


そうこうしているうちに、Sakurashimejiの田中と髙田が親子を演じてホテルに来館。ホテルマンのカイが親子をスイートラウンジへと案内する。フレッシュなアイドルによるスイートな言葉を届けるスイートラウンジ。竹野と高桑が甘い言葉で髙田が演じる母親を骨抜きにした。
そして、親子が楽しみにしていたというスパでのアイドルパフォーマンスへ。リョウガ、曽野、田中洸希(SUPER★DRAGON)、TETTA、武藤、TAKUYA(BUDDiiS)からなるスペシャルユニット・情熱アチチ♡恋泥棒が、ギラギラの歌謡曲「Resplandor」でまるでお風呂のように会場の心を沸かせる。このライブのために作られた楽曲でありながら、客席からのメンバーの名前を呼ぶコールも完璧で、EBiDANファンの“ファン力”にも驚かされる。

続いて舞台は、ディナーショーフロアへ。タカシ、EIKU、KEVINで、バラード「How Fool We Are」を歌唱。EBiDAN屈指の歌声を持つ3人による極上のバラードに、ファンは酔いしれた。しっとりした雰囲気のなか、ステージにタカシが残り、「EBiDANにまた新しいバラード曲ができました。僕もこの楽曲、すごく大好きです」と噛み締めた。そして、ディナーショーよろしく、タカシはスツールに腰掛け、「さて、今回のテーマはホテル。ということで、ホテルにまつわるお話をさせていただきます」と、超特急でオーストラリアに行った時の話を始めた。当時行き詰まっていたというタカシに、メンバーのタクヤが「お前本当頑張ってるよな、頑張っていこうな」と涙を流しながら伝えてくれた――そんな美しいエピソードを振り返るのだった。

続いては、クラブコーナー。ユーキ、ハル、HAYATO、FUMIYA、筒井がVaundy「しわあわせ」にあわせてしなやかに舞ったかと思えば、マサヒロとEIKUはKAZtheFIREが振り付けした激しいHIPHOPダンス曲「MEtheFIRE」で視線を奪う。さらに塩﨑、FUMINORI、ICEx、Lienelも、人数を活かしたフォーメーションダンスで魅了した。カイがマイクを握り、ハードなラップを聴かせてから始まったHIPHOPナンバー「To the Top of Top」では、SEIYA、高岡ミロ(Lienel)、大倉、アロハ(超特急)、阿久根、竹野、FUMIYA、HAYATOが巧みにマイクリレーで繋ぐ。それぞれ、自身のグループ名や曲タイトルなどを織り交ぜながら、自らのアイデンティティを刻むリリックで焚きつけ、フロアをぶち上げていった。恒例になりつつあるダンスサイファーは、SUPER★DRAGON、原因は自分にある。、ICEx、Lienel、ONE N' ONLY、BUDDiiS、超特急、M!LKと、各グループのダンス番長を筆頭に、次々と登場してしのぎを削った。





























