『THE LAST PIECE』3次審査結果発表、20名が通過 SKY-HIが一人ひとりに語りかけた「心からのリスペクト」
最後は、「Move On」チーム。“全員合格”を目標に切磋琢磨してきた5人だが、その夢は叶わず、YUTA、TAIKI、KANTAの3名が合格となったのだった。BMSG TRAINEEとして長く経験を積んできたYUTAについては、「スキルを見せにいく瞬間が目立った。高いスキルは音楽をよく聴かせるためにこそ使えど、自分を見せるために使うともったいない」とやや厳しい言葉で指摘。しかし、「音楽のために生きるYUTAを次の審査で見たい」と期待を露わに。そして、彼に合格を告げた。また、KANTAのパフォーマンスに関しては、「音楽に動かされている感じがした」とパッションも高く評価。「KANTAのアーティスト像も見えてきている」と、次のステージへの切符を渡したのだった。
そして、長くBMSG TRAINEEとして活動してきたTAIKIについては、「少し意地悪な目で見た」というSKY-HIだが、「現時点で文句のつけようがないパフォーマンスだった。プロフェッショナリズムを感じた」と絶賛し、合格へ。しかし、そのうえで「この環境に慣れないでほしい。あなたの命が燃えているステージを見たい」「この世代や時代を背負うつもりで、次のパフォーマンスに臨んでください」と覚悟を問う。これ以上ないプレッシャーをかけられたTAIKIだったが、まっすぐな瞳でSKY-HIを見つめ、「はい」と大きく頷く。その目には、たしかな覚悟が滲んでいた。


まだ経験の浅いSOLAは、歌の表現力や説得力が一歩及ばなかったよう。SKY-HIは、彼のポテンシャルの高さを実感しながらも、「(求めるスキルが)身につくのには時間がかかる」ということから、見送りを決定。悲しげに視線を落としたSOLAは、歌への苦手意識を自覚して反省を言葉にしながらも、「アーティストになるという夢は変わらないので、いつかまた成長した姿を見せたい」とSKY-HIの前で宣言した。オリジナリティ溢れるパフォーマンスで面白さをもたらしてきたEITAは、SKY-HIの想像力をかき立てる域には達さず不合格。それでも「この合宿でまだ伸びられるっていうポジティブな思考になれた」と感謝を告げるEITAに、SKY-HIは「どんどん自分に夢を見ることを忘れないで」と励ましの言葉を送った。
長い時間をかけて、参加者30名全員の講評が終了。脱落者10名とは、ここでお別れとなる。仲間と抱き合い、涙を流しながら部屋を出ていく彼ら。SKY-HIは、物陰で拳を顔に当てながら、10代の若者の人生を大きく変えた責任の重さと業の深さに耐えていた。そして、帰宅準備をする脱落者のもとへ向かい、「心からリスペクトしています」と何度も思いを口にし、「絶対にそれぞれが見る夢の形みたいなものを誰にも笑わせないし、その尊さは俺がいちばん知ってる。また会う時、さらに輝いている姿見せてくれたら嬉しいなって思います」と最大級のエールを伝える。


合格者も全員集まり、脱落者を見送る。TAISEIは、初めて自分の本音をぶつけさせてくれたRAIKIに抱きつき、泣きながら「絶対頑張ってくださいね。約束っすよ」と激励。RAITOは気丈にも一度も涙を見せることなく、ともにチームを盛り上げたKANONの肩を叩く。号泣するREOは、違うチームにもかかわらず練習に付き合ってくれたTAIKIに「ありがとう、ありがとう」と嗚咽を漏らしながら感謝の思いを伝えた。
3次審査合宿を終えたSKY-HIが最後に語ったのは、「『夢の見方を教えたい』だなんて偉そうなこと言ってたけど、結局かつて10代だった俺が彼らと一緒に夢を見ようとしているだけなのかもしれない」という言葉。5日間の濃密な思い出と築いた絆を胸に、たくさんの涙と愛に溢れるなか、オーディションは次のステージへと進んでいく。
次回の配信では、4次審査の模様に密着。次なるステージでは、クリエイティブ審査合宿が実施される。20名の精鋭たちは、大きな期待を背負いながら、どこまで夢に近づけるのだろうか。


























