松田聖子は130公演超えで女性アーティスト最多 吉川晃司、玉置浩二ら日本武道館はなぜ特別?

 一般社団法人 コンサートプロモーターズ協会による2024年のライブ市場調査(※1)によれば、アリーナ会場のライブ/コンサート公演数は前年比124.5%、動員数は前年比131.2%と拡大傾向にある。同法人は関東圏にてアリーナが6会場新設されたことを公演数、動員数向上の理由として挙げている。近年、神奈川県はぴあアリーナMM、Kアリーナ横浜、横浜BUNTAI、千葉県はLaLa arena TOKYO-BAY、東京都内には有明アリーナ、東京ガーデンシアターなど開業が続き、今年10月にはお台場エリアにTOYOTA ARENA TOKYOが開業する予定となっている。

 そんな中でもアーティストにとって長年重要な会場として愛され続けているのが、日本武道館だ。1966年のThe Beatles来日公演以降、幾多のアーティストが武道館のステージに立ち続けてきた。どんなに新しいアリーナ会場が生まれても、この会場が持つ歴史の深さと各アーティストの思い入れは別格なのだろう。とりわけ、この会場で公演を重ねてきたベテランアーティストにとって日本武道館という会場は自分の歴史そのものでもあり、武道館公演には格別の思いがあるはずだ。

「渚のバルコニー」from Pre 45th Anniversary Seiko Matsuda Concert Tour 2024 “lolli♡pop”

 松田聖子は自身の活動45周年を記念したコンサートツアー『45th Anniversary SEIKO MATSUDA CONCERT TOUR 2025』を開催中。松田は本ツアーで追加公演を含め計6回にわたって武道館公演を行う。松田は、女性アーティスト史上、武道館で最多公演記録を保持するアーティスト。1982年12月25日の自身初となった武道館公演『Christmas Queen』以来積み重ねてきた記録を本ツアー期間中に130公演に更新。さらに追加公演でその記録は136公演となる予定で、彼女のキャリアが日本武道館とともにあったことがこの記録から感じられる。『45th Anniversary SEIKO MATSUDA CONCERT TOUR 2025』は6月4日にリリースされたた『永遠のアイドル、永遠の青春、松田聖子。 〜45th Anniversary 究極オールタイムベスト〜』を携えてのツアーということもあり、キャリアを総括するようなツアーになることは必然。とりわけ武道館での公演は、松田と同会場が重ねてきた歩みをじっくりと味わえる時間となりそうだ。

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