緑黄色社会、最新ツアーで取り組んだバンド史上初の挑戦 『Channel Us』東京体育館公演で届けたい音楽

緑黄色社会、『Channel U』ツアーの手応え

 緑黄色社会が7月5日に東京体育館で開催するライブ『Channel Us 2025 at 東京体育館』がWOWOWで独占生中継にて放送・配信される。

 最新アルバム『Channel U』のリリースに伴う全国ホールツアー『Channel U tour 2025』でさらに進化したステージを繰り広げた4人。7月4日、5日に行われる『Channel Us 2025 at 東京体育館』でもスケールアップしたパフォーマンスを見せてくれるはずだ。

 7月5日の放送・配信当日は、午後1時半から『緑黄色社会 Music Video Collection』をオンエア。またライブのバックステージの模様などを加えた“完全版”が、WOWOWで8月に放送・配信される。

 リアルサウンドでは、メンバーの長屋晴子(Vo/Gt)、小林壱誓(Gt)、peppe(Key)、穴見真吾(Ba)にインタビュー。3月から6月にかけて行われたホールツアーの手ごたえ、7月に開催される『Channel Us 2025 at 東京体育館』の展望からお気に入りのMVまで、幅広いテーマで語ってもらった。(森朋之)

緑黄色社会、キャリア史上初のチャレンジ

Photo by 高田梓

ーーまずは全国ホールツアー『Channel U tour 2025』について。アルバム『Channel U』のツアーでしたが、手ごたえはどうでしたか?

長屋晴子(以下、長屋):いつものことですけど、ツアーを開催することでアルバムが完成するという感じがあって。『Channel U』の曲をほとんどセットリストに入れていたし、それがしっかりライブに馴染んでいたのはすごくよかったなと思います。あと、ステージセットも今までにない形だったんですよ。メンバーが一人ひとり小さいステージに乗っていて、それぞれのスペースがあるっていう。

ーーサポ—ドドラムの比田井 修さんを含めて、ステージに5つの小さいステージがあって、基本的にはメンバーがそこに乗って演奏するという。

長屋:はい。離れているようでいて、メンバーともしっかりアイコンタクトが取れるし、そこを降りてメンバーと絡むこともできて。とにかく演奏に集中できるのがいいですね。

穴見真吾(以下、穴見):それぞれの音も聴き取りやすいんですよ。

長屋:うん。ライブに関してもう一つ言うと、去年開催したライブハウスツアー(『緑黄色社会 Live House Tour “Laugh”』)との違いが顕著に表れているなと思っていて。お客さんの層もすごく幅広いんですよ。ステージから調査しているんですけど(笑)、3歳の子どもから80代の方もいらっしゃって。初めて行く地域もあったんですけど、ちゃんと届いているという実感がありました。演奏側でも、今回のホールツアーでは初めて緑黄色社会のライブを見に来た方でも楽しめるようにという意識があって、全曲歌詞をスクリーンに表示しながら演奏するような試みもしていました。まだ聴いたことのない曲でもリアルタイムで歌詞を見ながら世界観を感じて楽しんでいただければと。私たちにとっても新しいチャレンジだったんですけど、お客さんの反応も良かったし、やってよかったなと思ってます。ボーカルとしては歌詞が出ていると少しプレッシャーも感じるんですけど(笑)。

Photo by フジカワマサノリ

穴見:ライブに来てくれた人が友達に「どんなライブだった?」と聞かれたときに、感想が言いやすいライブだと思います。個人的にはシンプルに楽しいですね! セットリスト、演出を含めて緻密に組んでいるんですけど、じつは自由度も高くて。アドリブもけっこう多いんですよ。

peppe:アルバムとリンクした“チャンネル”というキーワードもあって。たとえばメドレーのコーナーで、(テレビの)チャンネルの切り替えをイメージした音を挟んだり。「Party!!」の演出もテレビ番組みたいだったんですけど、いろんな要素が組み合わさっていたし、私も毎回毎回、新鮮な気持ちでやれました。あと、地域によってお客さんの雰囲気が違うのも楽しくて。オープニングSEのときから「今日はこんな雰囲気なんだな」というのがわかるし、それによって自分のテンションが動くのもよかったですね。

小林壱誓(以下、小林):真吾、peppeが言う通り、すごく楽しかったですね。いい意味で余裕を持って演奏できたし、サーカス団が各地を回っているような雰囲気があって(笑)。『Channel U』の世界をしっかり伝えることができたし、各会場のお客さんとの波長によっていろんな化学反応が起きているのも感じ取ることができました。メドレー以外はセットリストを固定していたからこそ、どの会場でも完成度が高いものをお届けできたのかなと。

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