Aqoursと“あなた”が交わした「忘れない」という約束 あの日証明した永久の形、こころに刻まれた輝き
そういう意味では、Aqoursのフィナーレライブはあまりにも“Aqoursらしい”ライブだった。“永久”を創るため、ファンとの間に「忘れない」という約束を結ぶための――そんなかけがえのない約束を結べるほどの信頼を、ファンと築いてきたことを証明するライブだったのだから。
ライブが終わった後、ステージで時を刻み続けてきた砂時計がその砂を落とし切った。しかし、その直後に砂時計が逆さまになり、再び時を刻み始める。まるで、これまでとは違うAqoursの時間が、これから続いていくことを確信しているかのように。
そして嬉しいことに、Aqoursとの次の予定はすでに生まれている。2025年9月26日にはフィナーレライブまでの3カ月間を密着取材した映画『Aqours Documentary』が公開。そして、2025年11月20日から2026年1月30日まで、静岡·沼津にてSCRAPとのコラボ『ラブライブ!サンシャイン!! 沼津ナゾトキ街歩き』が開催される。これからは、Aqoursを“永久”にしていくための時間が始まっていく。
記憶というものは、頭の中からきれいさっぱりなくなってしまうことはないが、どこにしまったかわからなくなったり、鍵をなくしてしまったり、時にはボロボロになって識別できなくなってしまうことがある。そうして記憶を取り出せなくなった瞬間、人は「忘れる」のだと思う。だからこそ、どうか“あなた”の中のAqoursとその軌跡を何度でも思い出して、忘れないでほしい。たとえ、Aqoursの文字が波にさらわれてしまっても、その度に誰かが新たに砂浜へAqoursの名を刻むように。そうすればきっと、Aqoursは明日もまた、君のこころの中で輝き続けるはずだ。

























