香取慎吾から稲垣吾郎、そして草彅剛へ――ドラマで繋ぐバトン 今3人に吹く“いい”風向きの正体
主題歌といえば、2004年の『僕と彼女と彼女の生きる道』では稲垣が「&G」の名義で「Wonderful Life」を歌っていたことを思い出す。また『戦争』シリーズでは、より草彅の状況に応じた選曲がなされてきた印象だ。2015年『銭の戦争』の主題歌は椎名林檎が提供したSMAPの「華麗なる逆襲」。この曲は、デビュー当初からアイドルとしての逆境を乗り越え、開拓者として奮闘してきた彼らにぴったりな楽曲としてファンの心を鷲掴みにした。
また2017年、SMAP解散後初の連続ドラマ主演作となった『嘘の戦争』ではテレビドラマとしては異例とも思われる、“主題歌なし”という選択が採られたことも。そして、2023年、しばらく地上波民放テレビから離れていた草彅を呼び戻す形となった『罠の戦争』では、ソロアーティストとして羽ばたく香取が“香取慎吾×SEVENTEEN”として「BETTING」を歌うという展開にも胸を熱くさせられた。
また、『日本一の最低男』の第1話では、『罠の戦争』で演じた鷲津亨として草彅が登場したことでも話題に。この2人がお互いのドラマ現場に駆けつけるのが『いいひと。』の最終回でも行われていたことを思うと、あらためて彼らの長く深い友情関係にも心が奮える。
こうしてカンテレの草彅主演作品を振り返るほどに、『終幕のロンド』でも視聴者を喜ばせてくれる展開が待っているのでは、と期待せずにはいられない。主題歌か、友情出演か、あるいは3人を取り巻く環境がそのものが大きく変わる転機が訪れるのか。いずれにせよ、彼らにいい風が吹いていることを噛みしめる2025年になりそうだ。
※1:https://realsound.jp/movie/2025/06/post-2059432.html























