椎名林檎がこの夏、加速する 映画&ドラマ、フェス、漫画……果敢なコラボレーションに注目

 1998年のデビュー以来、常に活動を通して多くの音楽リスナーを驚かせ続けてきたアーティスト ・椎名林檎。デビュー27年となる今夏、精力的な活動が予定されている。

 6月25日にはシングル『芒に月』をリリース。同曲は6月21日よりNHK総合にて放送のドラマ『ひとりでしにたい』の主題歌として起用されている。漫画家・カレー沢薫による原作漫画の実写化となる『ひとりでしにたい』は、“終活”というテーマを据えつつも笑えるコメディ。両親、金銭、老化、他人との比較など、現代社会で生きていく上で避けては通れないシリアスな課題を、切実だが明るくユーモラスに乗り越える綾瀬はるか演じる主人公・山口鳴海の姿に勇気をもらえる作品になりそうだ。

綾瀬はるか主演!「ひとりでしにたい」| 前代未聞の社会派「終活」コメディ!

 『芒に月』リリース同日には、昨年のアリーナツアー『(生)林檎博’24-景気の回復-』の映像作品もリリース。アリーナツアーとしては6年ぶりとなった本ツアーでは、“景気の回復”をテーマに豪華絢爛なステージを全国各地で展開。バンドメンバー、斎藤ネコ率いるオーケストラ、ダンスユニット・SISによる銀河帝国軍楽団を引き連れた大所帯での演奏、そしてパフォーマンスだけでなく、アルバム『放生会』に参加したAI、中嶋イッキュウ、Daoko、もも(チャラン・ポ・ランタン)といったコラボアーティストたちとの共演も実現。椎名らしい緻密かつ大胆な演出とこのツアーでしか実現し得ないコラボレーションの数々は、ツアーに参加したファンはもちろん、音楽ファン必見の映像作品に仕上がっている。

椎名林檎 -「(生)林檎博’24ー景気の回復ー」ダイジェスト・ムービー

 椎名は、8月8日に公開される映画『近畿地方のある場所について』の主題歌も担当する。本作は、ホラー作家・背筋によるモキュメンタリー形式のホラー小説。2023年に小説投稿サイト「カクヨム」に投稿されるとSNSを中心に大きな話題を呼び、同年には書籍版が出版された。とある場所にまつわる怪奇が様々な形式で語られる同作がどのようにして映像になるのか、そして椎名はどんな楽曲を本作に寄せるのか――。楽曲タイトルは「白日のもと」。映画、そしてリリースにも期待したいところだ。

【主題歌:椎名林檎】映画『近畿地方のある場所について』本予告|2025年8月8日(金)公開

 8月には北海道・石狩市で開催されるロックフェス『RISING SUN ROCK FESTIVAL 2025 in EZO』への出演も決定している。椎名は8月16日に出演予定。1999年に初開催となった本フェスに椎名は初年度から出演しており、キャリアの中でも特に重要な位置づけのロックフェスだと言えるだろう。そんな『RISING SUN ROCK FESTIVAL』には椎名林檎名義としては実に17年ぶりの出演となる。さらに、9月6日には福井県・福井市で開催の『ONE PARK FESTIVAL 2025』への出演も決定している。こちらは2023年に急遽ゲスト出演して以来2年ぶりの登場。今年は野外フェスでも椎名の音楽を存分に楽しめそうだ。

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