Snow Man「STARS」、なぜ冬季五輪テーマ曲に抜擢? “挑む者”の背中を押す姿勢、スポーツとの高い親和性

 2月6日から開催される『ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック』のTBS系スポーツ2026テーマ曲として、Snow Manの新曲「STARS」が起用されることが発表された。Snow Manの楽曲がスポーツ関連のテーマソングとなるのは今回が初めてだが、アスリートたちが繰り広げる熱戦とSnow Manの音楽は相性がいいように感じる。

「ナミダの海を越えて行け」「イチバンボシ」……様々な形で寄り添う応援ソング

 Snow Manはこれまでにもさまざまなタイプの応援ソングを発表してきた。たとえば「ナミダの海を越えて行け」は、困難を乗り越え、前に進む意志を真っ直ぐに描いた楽曲。アップテンポながらもドラマチックなメロディラインと、9人の声が一体となるサビは、思わずグッときてしまう。「イチバンボシ」は、弱音を吐きたくなった時にそっと寄り添うメッセージが印象的で、リスナーを一方的に鼓舞するのではなく、同じ目線で支える応援歌と言えるだろう。「NO SURRENDER!」は、タイトルの通り、これまでの頑張りを振り返りながらも自分を奮い立たせるような楽曲。徹底して前向きなエネルギーを放っており、自ずと「頑張ろう」という気持ちが湧いてくる。

Snow Man「ナミダの海を越えて行け」YouTube Ver.
Snow Man「イチバンボシ」Rec Video

 Snow Manが放つ前向きなメッセージや姿勢は、スポーツとの親和性も高い。その理由を考えてみたい。1つ目は“チーム力”。Snow Manのパフォーマンスは、9人それぞれの個性を前面に押し出すというよりも、全体として“一つの完成形”を作り上げることに重きを置いている。誰か一人が極端に目立つ構成は少なく、全員が同じ熱量を持って役割を担っている印象だ。また、やむを得ずメンバーが欠けてしまう場面でもほかのメンバーが自然とカバーに回る姿が見られ、彼らのチーム力を感じられるはずだ。一人ひとりが高いスキルを持ちながらも、“9人で一つの作品を作る”ことを徹底している点は、個々の能力だけでは結果に結びつかない団体競技と通じる部分がある。

 2つ目は“向上心”だ。彼らはデビュー後も自分たちの完成形を明示していない。ダンスや表現は常にアップデートされ、年を重ねるごとに洗練されてきた。振り付けや歌の難易度も高まり、過去の楽曲を久々に披露した際には印象が変わるほどの成長を見せることも少なくない。また、メンバー自身が度々「成長を止めないことの大切さ」や「向上心を持ち続ける意味」を語ってもいる。こうした向上心の高さは、常に記録更新を目指すアスリートの姿勢と重なるのではないだろうか。

 3つ目は、“身体能力”。Snow Manは音楽を身体で表現できる力を持つグループだ。全身をダイナミックに使った振り付け、軸のブレない動き、俊敏さ。いずれも長年の鍛錬によって培われたものばかりだ。さらに、それらの高負荷なパフォーマンスを歌いながら成立させており、言葉を超えて努力が伝わるという感覚は、スポーツの世界とも共通している。

 チームとして立つこと、成長を止めないこと、鍛え上げた身体で物語を語ること――。Snow Manが持つこれらの要素は、スポーツが持つ意味と重なる。テーマ曲となった「STARS」は、オリンピックの魅力を高めると同時に、挑み続けるすべての人の物語に静かに寄り添う楽曲となるのかもしれない。

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