Mrs. GREEN APPLE、藤井 風……自らの“ダンス”で拡張する楽曲の世界観 直感的に届けるメッセージ
Mrs. GREEN APPLEが、6月4日に新曲「breakfast」のMVを公開。メンバーが「ダンスホール」以来3年ぶりにダンスを披露していることが話題を集めている。
Mrs. GREEN APPLEは2020年に“フェーズ1完結”を宣言して活動を休止してから、あえて楽器には触れず、自分自身を見つめ直すための時間を設けていたことを休止明けにさまざまな場面で明かしている。その活動休止期間に、彼らが表現の一環として学び始めたのがダンスだった。そして、フェーズ2始動後の2022年にリリースされた「ダンスホール」で、3人は新たに手に入れたダンスという表現の武器をここぞとばかりに発揮していた。
バンドの公式YouTubeチャンネルで公開されている「breakfast」のMVビハインド動画において、大森元貴(Vo/Gt)は前作の「天国」からどこまで振り切ったら面白いかを考えたときにダンスが思い浮かんだことを語っている(※1)。「天国」とは異なる自分たちを見せたいという意図があったのだろう。
「breakfast」の振り付けは、「ダンスホール」のときと同じくTeam"S"pecialが担当。「ダンスホール」こそメンバーの演奏シーンが見られたものの、「breakfast」は(一部、若井滉斗/Gtがギターを手にしたり、メンバーが掃除用具を楽器に見立てたりしているシーンはあるが)メンバーの演技とダンスシーンをメインに構成されている。バンドがMVで楽器を弾かない意外性と面白さは、大森の狙い通りだろう。そして、メンバーのポップなダンスが加わることで、この曲の持つ明るさや楽しさが分かりやすく伝わってくる。楽曲自体はもちろん、メンバーのダンスシーンも相まって、「breakfast」は朝の憂鬱な気分を軽くする作品に仕上がっているように思うのだ。






















