黒夢、生粋のライブバンドがフェスシーンへ殴り込み 後輩、戦友らとの共演が生む“30周年”ならではの景色
今回が初出演となる『SUMMER SONIC』では、8月16日に東京会場に出演したあと、なんと同日に大阪に飛び、Zepp Osaka Baysideでワンマンライブを行うというスケジュール。さらに翌日には『SUMMER SONIC』大阪会場に出演という脅威的なスケジュールになっている。2日間で3本のライブという若手バンドでもやらなさそうなことに挑戦するとは、さすがというほかない。
さらにトピックなのが、バンド主催型フェスへの出演である。SiMが主催する『DEAD POP FESTiVAL』では、ラウドロックシーンのバンドを中心に、現代のロックフェスを象徴するアーティストとの競演に期待が募る。
『DEAD POP FESTiVAL』で同日に出演するBRAHMANがバンド結成30周年という節目で開催する『尽未来祭』にも、出演が決定。注目すべきは、BUCK-TICKやLUNA SEAらが揃う11月24日ではなく、11月22日にラインナップされているところだ。BRAHMANをはじめ、SCAFULL KINGやBACK DROP BOMB、LOW IQ 01が所属していたSUPER STUPIDらは、90年代パンクシーンを牽引したバンドたち。黒夢と同じ時代を並走していながら、だからこそ絶対に交わることがなかった者同士がどんな化学反応を起こすのか。BRAHMANにしか用意できない舞台を堪能したいところだ。
同じく90年代に黒夢とともにカリスマ的人気を誇ったLUNA SEA主催の『LUNATIC FEST.』にも出演することが発表された。清春の楽曲「the sun」のMVにINORANが客演したり、SUGIZOの楽曲「VOICE feat. 清春」でコラボするなど個々のメンバー同士の交流はあれど、バンドとして並び立つことはなかった両者。日割りは現地点では発表されていないが、ほかにもTHE YELLOW MONKEYやT.M.Revolution、SIAM SHADEとSOPHIAのメンバーからなるSIAMSOPHIAなどが一堂に会し、まるで当時の音楽番組のような豪華なステージになること間違いなしだ。
元来のフットワークの軽さに加え、ライブハウスからメジャーシーンの第一線まで制覇してきた黒夢だからこそ、さまざまなフェスに招かれるのだろう。そして、彼らはどんな場所でも媚びることなく、その存在感をいかんなく発揮してくれるはずだ。レジェンドだの大御所だのという色メガネはさっさと捨て置いて、ライブバンド・黒夢の姿を、ひとりでも多くの人に見届けてもらいたいと願う。

























