矢沢永吉、桑田佳祐、小田和正、沢田研二……“還暦”超えて東京ドーム単独公演を実現させたスターでありレジェンドたち
「俺マジでヤバイよ 今年のドーム!!」――そんな一言とともに、矢沢永吉が東京ドーム公演の開催を発表した。今年11月に予定されるこのライブのタイトルは『EIKICHI YAZAWA LIVE in TOKYO DOME「Do It!YAZAWA 2025」』。このライブで、彼は76歳2カ月という年齢で単独東京ドーム公演を行うことになり、国内アーティストとして東京ドームのステージに立った史上最年長記録を更新する。2018年の『EIKICHI YAZAWA 69TH ANNIVERSARY TOUR 2018「STAY ROCK」』では69歳で同じく最年長記録を打ち立てており、自身の記録をさらに塗り替えることとなる。
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矢沢と東京ドームの縁は深い。初めて東京ドームのステージに立ったのは『It's Only YAZAWA EIKICHI YAZAWA CONCERT TOUR '88』の1988年12月21日、東京ドーム開業からわずか数カ月後のことである。1989年には2年連続で『STAND UP '89 Special 2 EIKICHI YAZAWA CONCERT TOUR』と題した公演内で東京ドーム公演を開催。以来、2009年『ROCK'N'ROLL IN TOKYO DOME』、2015年『EIKICHI YAZAWA ROCK IN DOME 2015』、先述した2018年『EIKICHI YAZAWA 69TH ANNIVERSARY TOUR 2018「STAY ROCK」』と5度にわたって東京ドームのステージに立ってきた。今回の『Do It! YAZAWA 2025』は、実に7年ぶり6度目の東京ドーム公演にあたる。
日本の音楽界において、東京ドームという舞台は今なお特別であり続けている。全国のアリーナや大型のライブハウスが整備され、音響や照明の進化により大規模公演の選択肢が広がった今もなお、“東京ドームで単独公演を行う”というのは1つの到達点であり、挑戦でもある。それを還暦を超えて実現するということは、体力的にも動員的にも極めて稀なケースだ。
その“稀な挑戦”に立ち向かった男性ソロアーティストは、矢沢だけではない。まずは、桑田佳祐。2002年にソロツアー『No Reason Coca-Cola Presents 桑田佳祐 全国ドームツアー2002「けいすけさん、色々と大変ねぇ。」』で初めてソロとして東京ドームのステージに立った。その後、2017年の『WOWOW presents 桑田佳祐 LIVE TOUR 2017 「がらくた」supported by JTB』、2022年の『桑田佳祐 LIVE TOUR 2022「お互い元気に頑張りましょう!!」supported by SOMPOグループ』と、還暦を過ぎてからもたびたび東京ドームに帰ってきている。さらに言えば、桑田がフロントマンを務めるサザンオールスターズも複数回にわたって東京ドーム公演を開催。
初の東京ドーム公演は1999年『三菱電機DIGITAL FESTA サザンオールスターズ1999「Se O no Luja na Quites(セオーノ・ルーハ・ナ・キテス)〜素敵な春の逢瀬〜」』。その後も2005年『TOYOTA Presents SOUTHERN ALL STARS Live Tour 2005 みんなが好きです! supported by RUSS・K』、2015年『WOWOW presents サザンオールスターズ LIVE TOUR 2015「おいしい葡萄の旅」』、2019年『WOWOW presents サザンオールスターズ LIVE TOUR 2019 「“キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!”だと!? ふざけるな!!?」 supported by 三ツ矢サイダー』と精力的にドーム公演を重ね、最新ツアー『サザンオールスターズ LIVE TOUR 2025「THANK YOU SO MUCH!!」』で再び東京ドームのステージに立つ。年齢を重ねても彼らがなお多くの観客を惹きつける存在であることは疑いようがない。






















