台湾最大のフェス『大港開唱Megaport Festival』 くるり、Creepy Nuts、拍謝少年 Sorry Youth、Andr……熱狂のステージ



そして、念願のAndr! 私のラジオ番組にもリクエストが来るほど、注目を集めているアーティストです。昨年の『浪人祭Vagabond Festival』で出会って、この連載(※2)にも書きましたが、あれからAndrは日本のプロデューサーでありトラックメーカーのA.G.Oとのコラボ曲「Cat & Mouse」をリリースしたんです。これがちょっと90年代のムードがあって良い感じ! 『浪人祭』では野外でしたが、今回は「海波浪」というライブハウスステージ。映像や照明が綺麗です。アルバム『shhh, it’s under my bed』は、Andrの空想がベッドルームで音楽に生まれ変わったような、作り込まれた作品だったので、自分の声にエフェクトをかけながら演奏したり、パーカッションも自分でやったり、さらに照明やスクリーンを使った表現は、また格別でした。とはいえ、野外で観た時と同じで、彼女自身には飾りっ気がなく、さっぱりしていて、素直に音楽に集中できて素敵です。途中、Everydazeという男性アーティストがサプライズで登場し、これまた盛り上がりました。





そんなEverydazeは夕暮れ時に野外の「女神龍」ステージに登場。すでにプロデューサーとしての実力があり、自身もプレーヤーとして活動を始めたという方。台湾アーティストで友人のゲシュタルト乙女・ミカンちゃん(Mikan Hayashi)曰く「Nulbarichみたいな感じかも」。確かに。台湾の中でも「まるで洋楽」という感覚があるらしく、それだと言ってました。めちゃフィーリングッドな時間でした。そしてここにもサプライズゲストが。アルバムに参加しているラッパーのsomeshiit山姆やAndrが登場して盛り上げていました。気になるアーティストが気になるアーティストを呼びますよね。芋蔓式に私のライブラリーが分厚くなっていって、これぞフェスの醍醐味だなと嬉しい体験。






そうそう。ゲシュタルト乙女は昨年よりもステージがランクアップし、Skaraokeというスカバンドをフィーチャーして、スペシャルなセットを見せてくれました。昨年の『FM802 MINAMI WHEEL』では入場規制になった、日本語でまさにJ-ROCKをやっている台湾のバンド。面白いんですけど、台湾でも日本語でMCをするんですよね。ゲシュタルト乙女の曲にホーンが入ったりスカアレンジになったり、大人数で黒に基調を合わせた衣装で登場したり……とても豪華なショーでした。スカアレンジの「副都心」〜EGO-WRAPPIN'「A Love Song」カバー〜「副都心」に戻って終わるというサプライズも素敵な演出でした。EGO-WRAPPIN'が両者の共通のリスペクトアーティストなんですって。



実はチケットが完売したのち、今年は海外向けのチケットがKKdayという、日本語で日本円で購入できる親切サイトで販売されていました。来年もあればいいのですが、ぜひ来年こそ参加してみてはいかがでしょうか。素敵なアーティストにまだまだ出会ったので、またの機会に書きますね。
※1:https://realsound.jp/2024/05/post-1652597.html
※2:https://realsound.jp/2024/12/post-1865014.html
昨年の『大港開唱Megaport Festival』の模様はこちら
























