映画『女神降臨』主題歌抜擢のKucci、現代の“ときめき”を鳴らす新星 懐かしさと新しさを併せ持つ歌声の魅力

2025年3月20日、そして5月1日に、Kōki,主演の映画『女神降臨』が二部作連続公開される。この作品は韓国発の人気WEB漫画を原作にした“メイクアップ☆ラブコメディ”である。「LINEマンガ」の読者数ランキングでは46カ月連続で1位を獲得し、全世界累計view数は驚異の累計64億回(2024年3月時点)という記録を打ち立てる。そんな大きな話題を集めた作品の映画化ということもあって、作品の内容も去ることながら、もうひとつ気になるのが、そんな話題作の主題歌を誰が担当するのか? という部分だろう。今作のメインターゲットは10〜20代の若者世代であるように感じる。ということは、同世代に人気のアーティストが担当するのだろうか? あるいは、これまで多数の恋愛バラードを手掛けてきたような大御所アーティストが書き下ろすのだろうか?
そう思って作品の詳細をみてみると、「今作の映画主題歌はシンガーソングライターのKucciが担当する」という記載を確認することになる。
「はて……。Kucci?」。
そう感じた方もいるかもしれない。それもそのはずで、Kucciは、映画『女神降臨』の主題歌である「ときめき」をもって、ソニー・ミュージックレーベルズよりメジャーデビューすることが決まった新人アーティストなのである。これはとんでもない大抜擢だ。
「ときめき」は、原作のファンでもあるKucciがこのタイアップのために書き下ろした渾身の一作である。さらに、五十嵐悠役の綱啓永が歌う劇中歌「特別なんて」もKucciが作詞作曲した楽曲とのこと。
ところで、Kucciとはどのようなアーティストなのだろうか?
Kucciは名古屋出身の20歳のシンガーソングライター。TikTokなどのSNSを中心に、弾き語りで投稿を繰り返していたようだ。自身のTikTokのアカウントを覗き込むと、アコースティックギターを抱えて、優しくも力強い歌声を披露している投稿をいくつも拝見できる。竹内まりやや秦基博のような珠玉のポップソングから、マカロニえんぴつや羊文学といった若手バンドの人気楽曲まで、様々なジャンルのカバー曲を発信している。情感込めて展開される起伏あるボーカルは、どんなタイプの楽曲でも、彼女らしさで再構築していく。
@kucci_16 聴いてくれてありがとう😌#弾き語り #弾き語り女子#元気を出して#竹内まりや #guitar #cover ♬ オリジナル楽曲 - ナツツバキ - Kucci
目を見張るのが、カバー曲だけではなく、オリジナル楽曲も定期的に発信しているというところだ。作詞・作曲は、3年ほど前の17歳から始めたとのことだが、TikTokでも「美しい獣」というオリジナル楽曲の投稿を確認することができる。感情の芯を食うような真っ直ぐな歌詞と、口ずさみやすい素朴なメロディが頭に残る。「ときめき」でもソングライターとしての才覚を存分に感じさせているが、SNSの投稿だけでも、シンガーとしても、ソングライターとしても、個性を際立たせている印象。だからこそ、デビュー曲でタイアップを担当することになったんだろうなと想像できるし、懐かしさと新しさを持つ彼女のポテンシャルが、今回のタイアップとマッチ具合も腑に落ちていく。
@kucci_16 美しい獣 / オリジナル曲 オリジナル曲初投稿🦙 心が空腹なとき、この曲がそばにいます ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ #ナツツバキ #弾き語り #美しい獣 #シンガー #シンガーソングライター #カバー #ギター弾き語り #singer #singersongwriter #cover #guitar #natsutsubaki #เพลงญี่ปุ่น #jpop ♬ オリジナル楽曲 - ナツツバキ(natsutsubaki) - Kucci






















