米倉千尋、森口博子、伊藤かな恵、ハロプロ、KADOKAWAアニメ……アニソンサブスク解禁で蘇る懐かしの名曲

 『宇宙よりも遠い場所』『メイドインアビス』『少女終末旅行』といった、2015~2020年に放送されたKADOKAWAアニメの関連楽曲が昨年3月にサブスク解禁された。この時代の代表作の1つは、ゲーム制作会社を舞台にしたアニメ『NEW GAME!』。

 作中キャラ4名によるユニット・fourfolium(CV:高田憂希、山口愛、戸田めぐみ、竹尾歩美)が歌う第1期OPテーマ「SAKURAスキップ」は、『まんがタイムきらら』アニメ作品らしい、合いの手多めで楽し気な雰囲気が満載のポップチューンだ。名曲としては第2期EDテーマ「JUMPin' JUMP UP!!!!」も捨てがたいところ。一部ファンからは明るい社畜ソングと呼ばれる労働賛歌な楽曲だが、「1週間頑張ろう!」と思わせてくれるパワーに満ち満ちていて、聴くと元気になれること間違いなし。

TVアニメ「NEW GAME!!」エンディングテーマ「JUMPin' JUMP UP!!!!」試聴動画

 また、アニメ音楽は主題歌だけではないという観点で押さえておきたいのが、知る人ぞ知る名盤である、『はるかなレシーブ』のオリジナルサウンドトラック。スウェーデン出身の作曲家 ラスマス・フェイバーが手掛けた珠玉のBGMが収録されており、ハウスミュージックから沖縄民謡まで幅広いジャンルの音楽が並んでいる。最初から最後まで耳心地のよさに圧倒されること請け合いだ。特にテーマ曲である「Rise - Vocal version」は、最初の一音でその世界観に惹き込まれるに違いない。

 声優アーティストの楽曲では、昨年11月に伊藤かな恵の楽曲が解禁となった。彼女の楽曲の特徴は、身近な言葉で綴られた等身大の歌詞と、親しみのある素朴な歌声。『大正野球娘。』EDテーマ「ユメ・ミル・ココロ」や、「オーロラ」「きみからはじまる」など、彼女の温かな雰囲気が楽曲から伝わってくるはずだ。

 また、田村ゆかりのプライベートレーベル・Cana ariaから、2023年までにリリースされた楽曲も昨年5月に解禁。キングレコード時代から数多くの曲の詞を手掛けた松井五郎が引き続き参加しているほか、白戸佑輔、園田健太郎といったアニソンファンにはお馴染みの作家陣も名を連ねている。さらに、田村ゆかりと堀江由衣の伝説のユニット・やまとなでしこの楽曲も昨年同時期にサブスク解禁となり話題に。「恋の天使 舞い降りて」「もうひとりの私」など、20年以上語り継がれる名曲は必聴だ。

 ほかにも『爆れつハンター』『少年ハリウッド』といった過去のアニメ作品の楽曲から80年代の声優楽曲まで、定期的にサブスク解禁がなされている。懐かしさを感じるもよし、レアグルーヴを掘り当てるもよし。それぞれの楽しみ方で音楽を聴き漁ろうではないか。

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