ILLITデビュー、TWICE大規模ツアー、aespa躍進、BIGBANG復活……2024年 K-POPシーンを振り返る
創立30周年を迎えてもなお、第1世代から第5世代までが第一線で活躍し続けるSM ENTERTAINMENT。今もその顔である東方神起は、来たる日本デビュー20周年を記念したアルバム『ZONE』を掲げ、11月から日本8都市19公演のアリーナツアー『東方神起 20th Anniversary LIVE TOUR ~ZONE~』を開催中だ。全公演ソールドアウトの大盛況ぶりを見せている本ツアーでは、今年4月25日から27日まで東京ドーム追加公演3DAYSも決定、最終日の27日は日本デビュー20周年記念日当日にあたる。
各世代が大飛躍したSM ENTERTAINMENTの中でも、驚くべき偉業を成し遂げたのがaespaだろう。5月リリースの1stフルアルバム『Armageddon』リード曲「Supernova」は、韓国の主要音楽チャート「MelOnチャート」で15週連続1位を記録し、歴代首位に君臨。11月に行われたK-POP授賞式『2024 MAMA AWARDS』では大賞である「SONG OF THE YEAR」をはじめ6冠を獲得し、他の追随を許さない確かな実力を証明した。
最後に、YG ENTERTAINMENTに言及せずには終われない。何と言っても、BIGBANGと2NE1という“生きる伝説”たちが再び舞台に現れたことは、2024年最大級のハイライトと言えるだろう。2022年4月に米『Coachella Valley Music and Arts Festival』で6年ぶりに4人揃って一夜限りの「I AM THE BEST」のステージを披露し、サプライズ復活を果たした2NE1は、2024年のデビュー15周年を機に完全体で再始動。10月にはソウルで『2024 2NE1 CONCERT [WELCOME BACK] IN SEOUL』を、11月、12月には日本で『2024 2NE1 CONCERT [WELCOME BACK] IN JAPAN』を開催し、待望の復活を遂げた。
11月23日に京セラドーム大阪で開催された『2024 MAMA AWARDS』2日目では、出演アーティストすらも驚愕で総立ちとなったスペシャルステージが。約9年ぶりに『MAMA』のステージに登場したG-DRAGONが、完全サプライズで来日したTAEYANG(SOL)、DAESUNG(D-LITE)をステージ上に誘い、前日に電撃リリースされた「HOME SWEET HOME (feat. TAEYANG & DAESUNG)」を披露、その後も「BANG BANG BANG」、「FANTASTIC BABY」と連続でグループの代表曲を歌い上げ、“BIGBANG復活”の噂を事実に塗り替えたのである。
さらに、個人としてはTHE BLACK LABELに移籍したものの、BLACKPINKのメンバーであるROSÉがソロ1stフルアルバム『rosie』発売に先立ちリリースしたブルーノ・マーズとのコラボ新曲「APT.」が世界中でブームを巻き起こし、米Billboardのグローバルチャート「Global 200」で8週連続1位を記録。MVはすでに6億回再生を突破し(12月25日時点)、驚異のヒットを叩き出している。
このように、2024年はK-POPの歴史が動いたと言っても過言ではない1年だったが、今年も各事務所の新人のデビューやBLACKPINKのワールドツアーなどが予告されており、さらに注目が集まる。今年はどんな歴史の1ページが刻まれるのか、期待したい。
K-POPの“聴きやすさ”重視のトレンドがグループの真価をより総合的なものに ILLIT『SUPER REAL ME』評
LE SSERAFIM、NewJeansに続くHYBE傘下の5人組ガールグループ、ILLIT。彼女たちの1stミニアルバム『SU…
BIGBANG復活、躍動するaespa、SEVENTEENの涙……名シーンで溢れる『2024 MAMA AWARDS』最終日レポート
『2024 MAMA AWARDS』が、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで現地時間の11月21日に、京セラドーム大阪で…