水瀬いのり、デビュー10周年へと突き進むための出発の一夜 ツアー『heart bookmark』千秋楽を振り返る

水瀬いのり、ツアー千秋楽レポ

 3曲を続けて歌い終えた水瀬は、あらたまった様子で「来年がアーティスト活動10周年ということになるんですが、自分の夢はすべて叶っているので、目標とか夢もないんですよ(笑)」「今ここにいることが私の夢だから、『何を欲したらいいんだ?』という贅沢な日々を過ごしていて」と率直な思いを吐露。そして「みんなと一緒に“今”が未来になっていくのはすごく素敵だなって。今日の日をブックマークして、また笑顔で皆さんと再会できる日を願ってこの曲を歌いたいと思います。特大のブックマークをしちゃいましょう!」と告げ、ラストナンバー「heart bookmark」を晴れやかな笑顔とともに披露した。

水瀬いのり(写真=加藤アラタ、三浦一喜)

 アンコールでは、カジュアルなTシャツスタイルで“くらりちゃんトロッコ・フレンチバージョン”なるフロート車に乗りこんで現れた水瀬。アリーナ外周をゆっくりと周回しながら「Step Up!」「笑顔が似合う日」を朗らかに歌いあげ、手振りや指差し、ハートポーズなどでオーディエンスとの近距離コミュニケーションを大いに楽しんだ。ぐるりとアリーナを一周したのちにステージへとたどり着いた彼女は、「次が最後の曲になるんですが、私たちはまたいつでもこの旗のもと、待ち合わせできますよね?」「でっかい旗をLaLa arenaにさして帰ろうと思います!」と宣言。自身が長年パーソナリティを務めるラジオ番組のタイトルにしてテーマソングでもある「MELODY FLAG」を投下し、広大なアリーナ空間を底抜けにハッピーなムードで満たし尽くしてみせた。

水瀬いのり(写真=加藤アラタ、三浦一喜)

 さらにダブルアンコールにも応え、「来年は来たる10周年ということで……私の1stライブのタイトルになったこの曲で、皆さんとの次の未来へ出発しましょう!」と前置きしてから「Ready Steady Go!」をタオルを片手に携えながらテンション高くパフォーマンス。この日最大音量の合いの手コールを巻き起こし、会場に集まったファン一人ひとりの心の奥底に深々とブックマークを差し込んでツアーファイナル公演を大団円に導いた。

水瀬いのり(写真=加藤アラタ、三浦一喜)

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