秦 基博×草野マサムネ、BE:FIRST、クリープハイプ、MISAMO、上白石萌音、乃紫……注目新譜6作をレビュー

MISAMO「RUNAWAY」

MISAMO「RUNAWAY」

 TWICEの日本人メンバー、MINA、SANA、MOMOによるユニット。新作『HAUTE COUTURE』はファッションをテーマとするアルバムで(なんと安室奈美恵「NEW LOOK」のカバーも収録!)、この「RUNAWAY」はファッションショー特有のクールな雰囲気を表現したもの。多くのリスナーは輝くトップモデルの気持ち……というのが実はよくわからないはずだが、要は「その気になる」のが一番重要なポイントだろう。背筋をぴんと伸ばし、精一杯胸を張り、カッコよく人前に出ていく。曲調やビートはもちろん、歌詞自体が「その気にさせる」ものであり、リピートするうち自己肯定感も上がりそう。かわいい素顔3割、憧れのカッコよさ7割、といったバランスもいい。(石井)

上白石萌音「hiker」

上白石萌音「hiker」STUDIO LIVE 映像

 ニューアルバム『kibi』」に収録された「hiker」は、軽快なバンドのグルーヴ、洗練と郷愁が溶け合うメロディラインを中心にした楽曲。シティポップの潮流を感じさせながら、上白石萌音の温かく、柔らかい歌声の魅力を際立たせるポップチューンに仕上がっている。彼女自身がペンを取った歌詞も魅力的。主人公は真夜中の街を一人歩く“私”。余裕なんてない、素直ではいられないという複雑な思いを抱えながら、〈ひたむきな毎日に愛を〉という自然体のポジティブへとつながる感情のストーリーは、20〜30代を中心に多くの共感を集めることになりそう。大仰に歌い上げるのではなく、サウンドと旋律と言葉に身を委ねるようなナチュラルな歌の表現も素晴らしい。(森)

乃紫「緑色反応」

「初めましてこんにちは、離婚してください」予告解禁!OPver.《30秒》

 ドラマ『初めましてこんにちは、離婚してください』(MBSほか)主題歌となる書き下ろし新曲。公式HPの本人コメントには「現代の若者たちが恋愛に対して抱くリアルな気持ちを歌っています」との言葉があるが、結果生まれたのが、恋って素敵、でも切ないよね、みたいな共感ではまったくないのが面白い。巻き舌で〈どこもかしこもチープなラブコメ〉と一刀両断する乃紫は、画面越しに溢れる他人のリアリティショーに辟易しつつ、私たちも周囲の声を気にしすぎて動けなくなってない?と疑問を投げかけているのだ。〈いっそ中学生みたいな恋したい〉と歌う時の、羨望と苦笑いが混ざり合う声色は絶品。あとは、二番に出てくる元カレのエピソードが最高。(石井)

BE:FIRSTやSKY-HIらがMAZZELに向ける温かいまなざし 成長を見守られる“BMSGの末っ子”

10月16日に『MAZZEL 1st One Man Tour 2024 “Join us in the PARADE”』を完走…

BE:FIRST LEO、『ラヴィット!』での前向きさはソロ曲にも 誰からも愛されるあたたかい人柄

10月16日、BE:FIRST・LEOのソロ曲「I just wanna be myself」のスペシャルビデオが、BE:FIR…

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