本田仁美参加のSAY MY NAME、世界初パフォーマンスで放つ多彩な魅力 JAEJOONGが見せた“父”の顔

SAY MY NAME、世界初パフォーマンス

 K-POPアーティストのJAEJOONG(ジェジュン)がCUBE ENTERTAINMENTの元副社長であるノ・ヒョンテ氏と共同設立し、CSO(最高戦略責任者)を務めるマネジメント事務所・iNKODE ENTERTAINMENTの日本法人「iNKODE JAPAN」が、10月5日と6日に、東京・幕張メッセ イベントホールで初主催ライブ『iNKODE to PLAY』を開催した。

 本公演にはJAEJOONGに加え、同事務所から10月16日に正式デビューした7人組ガールズグループ SAY MY NAME(セイマイネーム)が出演。同グループは日本出身のHITOMI(ヒトミ)とMEI(メイ)、タイ出身のKANNY(カニ)、韓国出身のSOHA(ソハ)、DOHEE(ドヒ)、JUNHWI(ジュンフィ)、SEUNGJOO(スンジュ)の7名から構成され、AKB48/IZ*ONE出身のHITOMIがリーダーを務めることが明らかになった。本稿では、SAY MY NAMEの世界初パフォーマンスが行われた10月5日公演の模様をお届けする。

 定刻、モニターに、iNKODE設立に至るまでの過程と思われるJAEJOONGの様子と、練習に励むSAY MY NAMEの姿が映し出される。「東京! Everybody, put your hands up!」のシャウトと同時にステージが下から上まで照らされた瞬間、JAEJOONGが姿を現した。彼の新たな門出の幕を開けるのは「Devotion」。続く「9+1#」でも鳴り響くロックサウンドが歓声を誘う。眩いレーザーライトに四方八方を囲われて美声を響かせるJAEJOONGは、さながらロックスターだ。「東京楽しんでますか?」――スタンド席の観客と視線を交わし歌い上げた直後、「Big Revolution feat. SUGIZO」でドラムスの重たいリズムが畳み掛ける。燃え上がる火柱にも負けない熱さでステージを支配するJAEJOONGは、揺るがない厚みのある歌声で会場中の視線を独占した。

『iNKODE to PLAY』
JAEJOONG

 「みなさんこんにちは! 『iNKODE to PLAY』へようこそ!」

 挨拶をして会場を見渡すJAEJOONGは、「今日は個人的にもスペシャルなステージであり、iNKODE所属の新人グループの初ステージです」「その子たちもすごくワクワク、ドキドキしていると思いますが、僕も同じ気持ちなんですよ!」と、歴20年のベテランに似合わない初々しさを見せる。見守る会場からは笑いが溢れつつ、「だからこそ今日はめちゃくちゃ盛り上がるんじゃないかなと思います。楽しみにしていてください」という言葉に拍手と歓声が送られた。

『iNKODE to PLAY』

 彼が「この曲の世界観が好き」と語る爽やかな楽曲「Walking On Water」を経て、再び「Dopamine (feat. MIYAVI)」と「Mine」でロックサウンドを仕掛けるJAEJOONG。思わず身体がノってしまう音圧高めのビートで、ときに闇夜のように、ときに地を揺らす雷鳴のように、ステージの表情を自在に変幻させる。ファンの期待を良い意味で裏切る、ロックナンバー満載のセットリストだ。

『iNKODE to PLAY』

 前半ステージを終えて舞台裏に移動したJAEJOONGがカメラ越しに「今から一生懸命に準備したSAY MY NAMEの初パフォーマンスです!」と紹介した直後、モニターにSAY MY NAMEのコンセプトムービーが映され、バレエコアの衣装に身を包んだ7人がステージ中央に登場する。間髪入れず打ち上がった特効を合図に、「Motivation」のダンスパフォーマンスと「Goldilocks Water」で堂々たる世界初ステージを飾った。

 序盤に全員で自己紹介を行ったSAY MY NAME。リーダーのHITOMIを筆頭に、“明るいうさぎ”ことMEI、“明るい笑顔が魅力のメインボーカル”ことSOHA、“チームのオールラウンダー”こと末っ子のSEUNGJOO、ダンススキルが光るJUNHWI、タイ出身のラッパー KANNY、そして“音色の妖精”ことリードボーカルのDOHEEと、初々しさのなかに見せる笑顔が微笑ましい。初舞台に際し、「SMNの初めての歌をみなさんにお見せできて嬉しいです!」(SOHA)、「今日のために一生懸命準備したので私たちのステージを楽しみにしていただけたら嬉しいです!」(JUNHWI)と期待を膨らませた。

 バラードコーナーでヘッドセットからハンドマイクに切り替えた7人は、BRIGHTのカバー曲「Brightest Star」のアカペラによるユニゾンで会場の空気を一瞬にして塗り替える。緊張しながらも互いに顔を見合わせ、日本語詞と英語詞をばっちりと歌い上げた彼女たちを観ていると、芸能活動歴10年のHITOMIがいるとはいえ、新人グループとは思えない完成度と歌唱力に驚かされる。「난 오늘 밤하늘에서 가장 빛나는 별이 된다」(夜空で最も輝く星になる)では少し緊張の解けた表情で音楽に体を揺らす姿や、響きわたるメインボーカルSOHAのクリアな高音が、初舞台でもしっかりと実力を発揮する彼女たちの本番強さを象徴したように思えた。

 一方、照明が落ち、静けさに包まれたステージに残されたKANNY、MEI、JUNHWI、SEUNGJOOの4人は、AGNEZ MOの「Get Loose (feat. Ciara)」でパワフルなダンスパフォーマンスを披露。横1列で無音さえもアートに昇華するような圧巻の舞台を観せ、どんなジャンルも自分たち色に染めるSAY MY NAMEの音楽における守備範囲の広さを証明した。「みなさん、最後も盛り上がっていきますよ!」というHITOMIの一声で再び花道に駆け出した7人の息のあったパフォーマンスや、「8llowme〜みつけた〜」(読み:フォローミー)で2つのトロッコに分かれて会場を回り、サインボールを投げて観客と交流する光景は、早くも彼女たちの単独ライブを見ているようだ。

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