GENERATIONS 小森隼、名古屋初のAMAZING COFFEEは都会のオアシスに ゼロから作り上げるからこそのこだわり

小森隼、名古屋初アメコ出店こだわり

 EXILE TETSUYAがプロデュースするコーヒーショップ AMAZING COFFEEが、10月11日、愛知県名古屋市の丸の内駅エリアに新店舗をオープンする。AMAZING COFFEEが名古屋で店舗を展開するのは今回が初めて。店内には40席ほどのイートインスペースが設けられ、過去最大級の出店規模になるという。

 そんな名古屋店のプロデュースは、かねてから“大のコーヒー好き”として知られているGENERATIONSの小森隼が担当している。TETSUYAをきっかけにコーヒーを愛するようになり、その背中から美味しいコーヒーの淹れ方やショップ運営のいろはについて学んできたという小森。名古屋店を立ち上げるにあたって、メニュー作りなども含めてどのように準備を進めてきたのだろうか。詳しく話を聞いた。(市岡光子)

「新しい風を吹き込めたら」名古屋店プロデュースにかける思い

——小森さんはかねてから、各所で「コーヒーショップをプロデュースしてみたい」と語っていましたよね。

小森隼(以下、小森):そうですね。TETSUYAさんの影響でコーヒーを好きになったんですけど、そんなTETSUYAさんがAMAZING COFFEEをプロデュースしているのを見て、僕もいつかコーヒーショップを手がけられたらなと夢を持っていました。

——その夢がついに、「AMAZING COFFEE 名古屋店プロデュース」という形で叶います。

小森:自分でも驚きです。まさかこういう形でコーヒーショップをプロデュースする日が来るとは思っていなかったので。

——小森さんはTETSUYAさんのそばでコーヒーについて学んできたと思うのですが、その延長でAMAZING COFFEEに携わるということは考えていなかったのですか?

小森:自分がAMAZING COFFEEの中に入ることは想像もしていなかったですね。もしかしたら、弟分とか、のれん分けのような形でショップを展開する未来はあるかもしれないと思っていましたけど。だから、今も本当に驚いてますし、プレッシャーも感じています。

——それは、どういうプレッシャーなのでしょう?

小森:AMAZING COFFEEって、すごくたくさんの方に長く愛されてきたコーヒーショップじゃないですか。その一つを僕がプロデュースするので、やっぱり大きな責任を感じます。でも、僕はTETSUYAさんの一番近くでAMAZING COFFEEを見てきたので、そういう自分だからこそ吹き込める新しい風があるのかなとも思っていて。AMAZING COFFEEに何かプラスになることができるように、頑張りたいなと思っていますね。

——ちなみに、名古屋店をプロデュースするにあたって、TETSUYAさんから何かアドバイスはありましたか?

小森:直接的なアドバイスは特になくて。というのも、もう2年くらい前からずっとTETSUYAさんのもとでAMAZING COFFEEの運営についていろいろと勉強させてもらっていたんですよ。定例会議にも参加して、AMAZING COFFEEの“ものづくり”のやり方をTETSUYAさんの背中から学んできたので、これまで得てきたものが今回のプロデュースに徐々に活きてきているなと感じます。

メニューは「原点回帰」をコンセプトに準備を進めた

——名古屋店の外装・内装のコンセプトを教えてください。

小森:店舗のデザインは「ガレージ」がテーマになっています。AMAZING COFFEEを象徴するシトロエンの「シトくん」が、お店のど真ん中に一台、どんと入っていて。

——店内に車が一台置かれているんですか! かなり広いのですね。

小森:AMAZING COFFEEの中でも一番大きい店舗になると思います。イートインも40席くらいあるので、今の中目黒店よりも大きいのかな。絶賛工事中なので、まだ実際の店内の仕上がりは見られていないんですけど。でも、イメージ図を見る限りは、かなりいい雰囲気の店内が完成するんじゃないかと思います。

——店舗のデザインに関して、小森さんから意見を出した部分はありますか?

小森:細かく意見を出すというよりも、物件選びの段階から本当に深く携わらせてもらいました。物件を決めるとき、実際にTETSUYAさんと現場を見に行ったりもして。AMAZING COFFEEの店舗デザインをいつも手がけてくださっているデザイナーのご夫婦がいらっしゃるんですけど、そのご夫婦と一緒に物件の中を見て回りながら、僕とTETSUYAさんとアメコのスタッフとみんなで「ここにドアをつけて、ここにカウンターを置いて……」みたいな話をして、デザインに落とし込んでいきました。

——本当にゼロベースから、名古屋店の立ち上げに携わっているのですね。

小森:そうなんです。名前だけのプロデューサーではなく、本当にごりっと、すべてのプロデュースをやらせてもらっています。

――ドリンクメニューについては、どのようなものを展開するのでしょう? やはり名古屋限定商品なども提供するのでしょうか?

小森:それも考えたんですが、特別なメニューはあえて作らないようにしました。「オリジナルを大切にする」をコンセプトに、メニューはAMAZING COFFEEがこれまでやってきたことをしっかりと受け継いでいこうと思っていて。なので、名古屋店で出すコーヒーは、AMAZING COFFEEが初めてブレンドした「AMAZING BLEND」をメインにしていくつもりです。あとは今、アメコの焙煎士のスタッフといろいろ試作品を作っているところなんですが、アメリカンとウインナーコーヒーも出せたらいいなと思ってます。ウインナーコーヒーは、濃いめのものと、ラテっぽいものの2種類を提供できたら理想です。でも、試作の状況次第では内容が変わるかもしれません。

——名古屋ブレンドに限らず、小森さんらしさを全面に出したメニューづくりもできたと思うのですが、それをせずにあえてブランドの原点に立ち返るメニュー展開を目指したのはどうしてですか?

小森:ブランドが約8年間積み上げてきた歴史にリスペクトがありましたし、AMAZING COFFEEのことを知らない方も多い名古屋にお店を出すからこそ、店舗の全スタッフが同じ熱量でメニューについて説明できるようにしたかったんですよね。

 AMAZING COFFEEの一号店が初めてオープンした時、ブランドのことを知る人が誰もいない中で、初めて出会うお客様に対して一杯一杯丁寧に情熱をこめてコーヒーを届け続けてきたからこそ、今の姿があると思っていて。それって、名古屋店を立ち上げようという今の状況とほとんど同じだなと思ったんですよ。

 今回出店する場所はオフィス街ですし、そもそも僕らEXILEやGENERATIONSといったグループのことも、AMAZING COFFEEのことも知らない方がお店に訪れてくださる可能性は高い。だったら、今回は真新しいメニューは一切作らずに、ブランドの名刺代わりである「AMAZING BLEND」を提供したほうが、すべてのお客様にAMAZING COFFEEの良さが伝わると思ったんです。

 名古屋店のオリジナルブレンドを作るとか、僕のオリジナルメニューを作るとか、意見としては上がっていました。でも、今回は僕が初めて先頭に立ってプロデュースさせてもらうということもあって、「原点回帰する」というところにはすごくこだわりましたね。

——イートインスペースもあるとのことですが、食事メニューは提供するのですか?

小森:出します。ホットサンドを作る予定です。

——そこはやはり、豪徳寺店と同じくホットサンドなのですね。

小森:そうですね。豪徳寺店が初めてのイートインになるので、そこのノウハウを引き継ぎながらやっていくつもりです。

——具材や味など、何種類のホットサンドを提供するのでしょうか?

小森:実は今試作中で。いろんな可能性を検討しながらメニュー開発を進めているところです。最終的には「全ての方に愛していただけるコーヒーショップ」を作りたいと思っているのですが、まずは地域の方に愛されるお店になりたいので、営業時間も含め、どんなホットサンドを提供するかも、グランドオープンの頃は試行錯誤を重ねながらやっていこうかなと思っているんです。

——実際にお客さんの反応を見ながら、ベストなところを探っていくと。

小森:そうです。オフィス街にあるお店なので、営業時間は朝早いほうがいいかもしれませんし、逆に仕事終わりにほっと一杯、コーヒーが飲めるようなお店のほうがいいのかもしれません。どういうサービスが地域の方にとって嬉しいのか、まだ見えていない部分も多いので、オープンしてからアグレッシブに動けるように準備を進めている感じです。

——名古屋は喫茶店文化の栄えている土地ですし、地域の方の好みも東京や大阪とはまた少し違いがありそうですね。

小森:おっしゃる通りで、喫茶店文化が栄えているというのもあって、名古屋店ではウインナーコーヒーを出そうかと検討しているんですよ。でも、その土地で支持を集めているものに縛られすぎるのも良くないなと思っていて。AMAZING COFFEEとして喫茶店文化を再解釈しながら、僕ららしいものを提供できればいいなと思っていますね。

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