[Alexandros]、地元・相模原で「またやれるとは思っていませんでした」 凱旋イベントで呼び起こした青春
転換を経て、ラジオパートへ。19時からFMヨコハマで放送される『アレキとか!ドロスとか!』に、ライブを終えたばかりの4人が生出演。ライブの時とは異なるカジュアルな雰囲気のなか(メンバー曰く、「楽屋の雰囲気よりドライブしている時の雰囲気に近い」とのこと)、X(旧Twitter)の投稿やメールを通して寄せられたリスナーからの質問に答えていく。19時から30分にわたる生放送を終えたあとは、翌週のオンエア回を収録するパートへ。会場のファンから直接質問を募り、さまざまなQ&Aが交わされ、その場でメンバー4人が答えていく。ぜひ9月29日のオンエアをチェックしてみてほしい。
ラジオパートを終え、さすがにこの緩いノリでは終われないだろうと、再びライブパートへ突入。まず、川上がOasisの「Wonderwall」をエレキギターの弾き語り(&リアドのドラム)で1番のみ披露。そこに全員が合流して「Rock The World」へ。歌い終わりで、「相模大野!」と力強く叫び上げた川上は、そのままユニオンジャックのデザインが目を引くギターを掲げ、「spy」へ。〈「我が人生に悔いはない」/ってさ〉という言葉が、2012年のリリース時とは異なった響きを放っているように感じられて、その歳月におけるバンドの歩み、数々の輝かしい達成を思うと胸が熱くなる。そして、川上の「We are [Alexandros] from Sagamihara!」という高らかな叫びから、2013年リリースの「Forever Young」へと繋がる。特に強く胸を打ったのが、〈We're forever young〉という言葉。筆者にはこの言葉が、いつまでも若々しく瑞々しいエネルギーを糧に、この始まりの地から次のステップへ向けて再び歩み出そうとするバンドの意思表明のように思えた。
「spy」と同じように、今この曲が、相模大野という特別な場所で披露されたことにはとても大きな意味があったと思う。ここでライブは終わる予定だったが、急遽追加で、「最高の街に捧げます」という川上の言葉とともに「city」が披露された。この日のピークをさらに何段階も更新してしまうような、とてつもない熱狂のなかで迎えた感動的な大団円だった。最後に、「これからも相模大野をよろしくお願いします。[Alexandros]でした」と告げてステージを去り、約3時間半にわたる今回のイベントは万感の終幕を迎えたのだった。
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