Rockon Social Clubのライブは「地球上で一番幸せな場所」 日本武道館ならではの仕掛け満載のツアーファイナル
そしてアンコール。イントロの一瞬で大歓声が沸く、曲は「TIME ZONE」だ。続いて「DAYBREAK」へ、男闘呼組の大ヒットを畳みかける展開に大興奮の武道館。しかしそれ以上の驚きがそのあとに待っていた。何の前置きもなく、高橋が「MISIA!」と叫ぶと、歌姫がステージに躍り込む。今日イチの大歓声の中で、歌う曲はもちろんMISIA & Rockon Social Club名義で昨年リリースされた「傷だらけの王者」だ。Rockon Social Clubの爆音と対峙する、MISIAのボーカルパワーに圧倒される。「思ってる以上にびっくりすること」とはこれだったのか。高橋、成田、岡本、MISIAがセンターステージに勢揃いする、豪華なシーンに目と耳は釘付けだ。
「最初に4人で集まって、一つのパズルが完成したんですが、今は6人のパズルが完成しました。そしてみんなのピースが集まってこそ、このライブができていると思います」(成田)
前田のピアノ、そして成田、岡本、高橋と歌いつなぐ「パズル」は、かつての男闘呼組の友情の深さと、現在のRockon Social Clubの絆の強さを示す万感のロックバラード。そしていよいよ長いツアーの最終幕、ライブを締めくくるラストシーンへ。
「昨年の夏の武道館は、けじめをつけるライブでした。1年経って、また同じステージに立てることが幸せです」(前田)
「世の中、いろんなことが起こっている中で、Rockon Social Clubのライブは、地球上で一番幸せな場所だと思います」(岡本)
「Rockon Social Clubはファンのみんな一人ひとりがメンバーだし、だからこそ武道館も実現できたと思います。来年の活動も期待してください」(成田)
「日本全国どこの会場も、俺たちを熱く応援してくれるファンが駆けつけてくれた。本当にありがとう。また会おうぜ。See You Again!」(高橋)
「まさかこんなイケオジのみなさんと一緒に、自分もメンバーとして武道館に立てるなんて考えてもいませんでした。やり続けることに意味がある、絶対に諦めちゃいけないんだとすごく思います」(青山)
「この空間はファンタジー、そして人生そのものがファンタジーだと思います。僕たちのファンタジーを、ずっとみなさんと共有していきたいと思います」(寺岡)
6人それぞれの思いを伝える最後の挨拶のあとは、とっておきのサマーポップ「Summer of Love」で明るく楽しくパーティーを締めくくる。途中でバンドの演奏を止め、「ずっと一緒だよ」と成田が粋なセリフをつぶやく、ドラマチックな演出もばっちりハマった。それぞれの人生を見せること、ロックバンドのかっこよさを伝えること、そしてファンをとことん楽しませること。すべてが分かちがたく結びつく、これがRockon Social Clubのライブ。
笑顔で手を振るメンバーと、鳴りやまない拍手と歓声。「また来年ここで会えたら最高!」と高橋が叫ぶ。個性豊かなリードボーカルが3人もいること、メンバーそれぞれがスペシャルなプレイヤーであること。Rockon Social Clubは、今の時代にとても貴重な個性を持つ本物のロックバンドだ。長年のファンはもちろん、新しいリスナーにもぜひ再発見してほしいと強く思う。来年もまたここで会いたいと強く願う。
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