LE SSERAFIM、『CRAZY』は2024年下半期最大のヒット作に? より強く響くメッセージとサウンドメイク
LE SSERAFIMが8月30日にリリースした4thミニアルバム『CRAZY』が高い評判を得ている。タイトル曲「CRAZY」が米ビルボードとともに世界2大ポップチャートに挙げられる英オフィシャルシングルチャート(UK Singles Chart)に初チャートインの快挙を成し遂げただけでなく、日本の「オリコンデイリーアルバムランキング」1位獲得も現在のグループの勢いを考えれば当然と言えるが、5作連続で「オリコンデイリーアルバムランキング」1位に輝いたことや作品のクオリティの高さを称賛する声が目立っているのが印象的だ。
初の英語デジタルシングル『Perfect Night』が米ビルボードの「Global 200」と「Global Excl. U.S.」でそれぞれ10週以上連続チャートイン、続く今年春リリースの3rdミニアルバム『EASY』が米ビルボードのメインチャートである「Hot 100」と「Billboard 200」にランクインするほど海外でも人気が急速に広がっている彼女たちが次の一歩として選択したのは、アーティストとしての成長だったのだろう。そうした姿勢が最も強く感じられたのが、4thミニアルバム『CRAZY』のタイトル曲「CRAZY」である。
昨今のK-POPシーンでスポットライトが当たることが多い中毒性の強いサビをベースに、グローバル音楽市場で人気のEDMやハウスのエッセンスを散りばめ、トレンドが大いに反映された華やかなトラック。そしてヴォーギングや片足立ちなどを取り入れたLE SSERAFIMならではのキレのいいパフォーマンス。このふたつの組み合わせだけでも十分にインパクトがあるのだが、「すべての女性が自分らしくあれ」とエールを送るフレーズが繰り返されると、聴き手はいつの間にか「LE SSERAFIMと一緒にただ一度CRAZYになろう!」というLE SSERAFIMの魅力にすっぽりとハマってしまう。
実際に、グローバル主要チャートでもそれは顕著に表れている。米ビルボードのメインアルバムチャート「Billboard 200」で7位にチャートインし、2作連続トップ10入りを果たした。またiTunesでは、日本、アメリカ、カナダを含む23の国や地域で「トップアルバム」のトップ10にチャートイン、さらには香港、台湾、シンガポール、インドネシアなど、11の国や地域ではトップを席巻。タイトル曲「CRAZY」は、LINE MUSIC「リアルタイム ソングTOP100」で1位を獲得し、日本における圧倒的な人気を確認させただけでなく、世界最大の音源ストリーミングプラットフォームであるSpotifyのチャート「デイリートップソンググローバル」でトップ50圏内、「デイリートップソングアメリカ」でもトップ100にランクインし、世界中で人気を集めている。さらに、前作『EASY』に続き、米ビルボードのメインソングチャート「Hot 100」に76位でチャートインしたことに加え、米ビルボードとともに世界2大ポップチャートに挙げられる英オフィシャルシングルチャート(9月6日付)では、83位で初チャートインの快挙を成し遂げた。