松村北斗×坂元裕二作品との相性を考える 『1ST KISS ファーストキス』にファンが期待する理由
SixTONESの松村北斗が、来年2月公開の映画『1ST KISS ファーストキス』に出演することが発表された。本作の脚本を担当するのは、『花束みたいな恋をした』(2021年)、『怪物』(2023年)などを生み出した坂元裕二。監督は、『わたしの幸せな結婚』(2023年)、『ラストマイル』(2024年)の塚原あゆ子が担当する。この2人、ドラマ/映画ファンにとっては、一目瞭然の“間違いないタッグ”だ。
“推し”の新しい仕事が決まると、ファンはうれしいもの。ただ、『1ST KISS ファーストキス』の制作が発表されたとき、いつも以上にたくさんの喜びの声が挙がっていたのは、松村のファンのなかで「いつか、坂元裕二作品に出演してほしい」と熱望していた人が多かったからであるように感じる。
坂元裕二作品に出演する男性キャラで人気になる役柄は、大きく分けて3パターンある。ひとつ目は、『最高の離婚』(日本テレビ系)の光生(永山瑛太)、『大豆田とわ子と三人の元夫』(カンテレ・フジテレビ系)の慎森(岡田将生)のような、ちょっぴり面倒くさい癖強キャラ。ふたつ目は、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系)の晴太(坂口健太郎)や、『大豆田とわ子と三人の元夫』の八作(松田龍平)のような、ゆるりとした沼系キャラ。最後は、『最高の離婚』の諒(綾野剛)や『カルテット』の家森(高橋一生)のような、憎めないチャラ系男子。どれも、松村が演じている姿が容易に想像できるのだ。ファンが松村に、坂元裕二作品に出演してほしいと熱望していたのはこのような理由が大きいだろう。
予告を観るかぎり、『1ST KISS ファーストキス』で松村が演じる駈は、ゆるりとした雰囲気を纏っている。先に挙げたパターンでいうと、晴太や八作の路線のキャラクターになるのだろうか。もしくは、これまでの坂元裕二作品には登場することがなかったキャラクターになる可能性も――。どちらにせよ、楽しみでならない。