SUPER EIGHTを見ると思わず笑顔になってしまう デビュー20周年を前にしても変わらない愛おしい関係性

 だからこそ、メンバーのちょっとした動きも見逃さないクセのようなものが彼らの間にはあるように思う。ナインティナインの岡村隆史がコーナータイトルをコールした際には、インパクトにかけて、丸山隆平が「ディープインパクト!」と急にテンションを上げて合いの手を入れていた。そんな丸山に岡村がラジオからテレビ仕様に切り替わったのかと問いかけると隣に座っていた横山裕が「通常運転やな」と茶々を入れる。そのツッコミに「やめい!」と返す丸山。マイクが拾うか拾わないかギリギリの音量で繰り広げられた掛け合いは、まさに“素”のコミュニケーションなのだろう。

 そんなワチャワチャに、先述した座談会で横山が「気を抜いてるときのマル(丸山)、メッチャ好きやねん。ずっとお菓子を食べていて、途中、満足気にヒゲをさわんの。あの姿、かわいいんだよなぁ(笑)」と語っていたことを思い出す。そのさりげない仕草を見つめて「好き」「かわいい」と言えるところもまた、日頃からしっかり向き合うことを続けてきた彼らだからできるのだと思った。

 長年活動を共にするほど、そうした言葉は気恥ずかしくて言えなくなってしまったり、新鮮味を感じなくなってしまったりする。だが、大倉は待ってましたといわんばかりに笑い、村上はその微笑ましい瞬間を守るかのごとくいつでもフォローする準備を整えているように見えた。

 それぞれが自然体に、そして自分のできる方法で、メンバーを愛で、一緒にいる時間を楽しんでいるのが伝わってくる。だからこそ、SUPER EIGHTを見ると、こちらも自然と口角が上がってしまうのだろう。年々愛しさを増していくSUPER EIGHTの仲の良さを、これからもじっくりと見つめていきたい。

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