SUPER EIGHTを見ると思わず笑顔になってしまう デビュー20周年を前にしても変わらない愛おしい関係性
SUPER EIGHTを見ると思わず笑顔になってしまう。9月22日にデビュー20周年を迎える彼ら。その長いキャリアと共に培われたバラエティスキルによるところも大きいが、一番の理由はいつまでも変わらない仲睦まじい関係性にあるのではないだろうか。
7月17日に放送されたニッポン放送開局70周年記念ラジオ『ナインティナインのオールナイトニッポンミュージック』(ニッポン放送)においても、その和気あいあいとした雰囲気を見た。「見た」というのは、同番組が音楽バラエティ『週刊ナイナイミュージック』(フジテレビ系)とのコラボによる、ラジオとテレビの同時生放送だったためだ。ラジオブースならではのリラックスしたトークがどんな表情で語られているのか、テレビカメラがしっかりと収めてくれるという贅沢な作り。SUPER EIGHTらしい掛け合いを音声と映像で味わうことができた。
まずは、ゲストとして登場するやいなや村上信五が「4人なんですけど。安田くんちょっと家で見て聞いてると思いますんで」と右手中指の治療に専念するため一時活動を休止している安田章大について言及していたのも印象的だった。たとえ、その場に駆けつけることが叶わなくとも、その存在に触れることで常に全員でグループとしてつながっているのだという意識を確認する。何気ないことではあるけれど、絆とはそうした小さな心がけが育むものだ。
さらに、「ワタシのインパクトソング!」としてこれまでに衝撃を受けたインパクトのある1曲を紹介するコーナーに移ると、村上は玉置浩二の「メロディー」オーケストラバージョンをピックアップ。「これ、もともとは大倉(忠義)くんからやったんですよ。一番最初。“見たほうがいい、聞いたほうがいい”って言うんで」と大倉忠義からのおすすめで知ったことを明かした。「僕も紹介されて見てたんですけど。“泣ける!”みたいな」と大倉。心を打ったものに出会ったときに迷わずそれを共有できるのは、自分がいいと感じたものをきっとわかってくれる人だと確信できるから。その相手がメンバーだというのも、実にSUPER EIGHTらしいではないか。
「ちゃんと経験してぶつかって、全員で話し合うっていう下地ができた。だからこそ、しんどいときもあればめんどくさくなることもあったけど、誰も逃げずに向き合い話し合うことができた」とは、雑誌『MAQUIA』2024年9月号(集英社)で全員参加の座談会にて、下積み時代を振り返った村上が語っていた言葉だ。心が弾むことも、逆に沈んでしまうようなことも、彼らはたくさん共有しながら歩み進めてきたのだ。何気ない日常のやりとりから、大きな変化を前にした話し合いまで。一つひとつ体当たりで分かち合ってきた。