サザンオールスターズ、稲葉浩志……キャリアアーティストの待望アルバム、“新作”を届ける矜持
2022年には小田和正が8年ぶりとなるアルバム『early summer 2022』をリリース。翌年には本作を携えた全国ツアーを開催し、28公演にわたる本公演に加えて振替公演を含む追加ツアー18公演を完走。その合間には『MONSTER baSH 2022』といった野外フェスに出演。今年もスキマスイッチ主催の『スキマフェス』への出演も予定されている。
また、山下達郎も2022年に11年ぶりとなるアルバム『SOFTLY』をリリース。以降2022年から3年連続で初夏から冬にかけて全国を巡るホールツアーを開催するなど、こちらも年齢を感じさせない力強い活動ぶりだ。
キャリアを積み重ねてきたベテランアーティストが、若手アーティストと肩を並べながら新作を世に届け、リスナーを感動させ続けている。それぞれのアーティストたちが今この時代を生きる音楽家として時代を切り取り、自身の源流と混ぜ合わせながら、今この時代だからこそ聴かれるべき作品を生み出しているのだ。
サザンオールスターズは今夏開催の『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 in HITACHINAKA』への出演を最後に、夏フェスから勇退することを発表している。“最後”、“勇退”というフレーズにはやはり寂しさを覚えてしまうが、あくまでも夏フェスへの出演が最後というだけで、上述した通り今冬にはアルバムをリリースするなど、まだまだ精力的に活動し続けることだろう。これからもベテランミュージシャンたちの矜持を感じる作品を聴き続けたい。
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