さくらしめじ、10回目の誕生日『しめたん』で誓う10年後の姿 力強く届けた軌跡と集大成

さくらしめじ、10回目の誕生日『しめたん』

 「これからも皆さんの生活のそばに僕らの歌があればいいなと思います」と想いを告げ、本編を締めくくったのは「さんきゅう」。スクリーンには、彼らが“ガク&ヒョウガ”から“さくらしめじ”になった『EBiDAN39&KiDS 星男祭2014』のライブ映像が映し出される。ステージ上で、感極まった彪我が涙声で〈さんきゅう!〉と叫ぶ姿は、スクリーンに映る10年前の彼とリンクしていた。その様子を、雅功が横で笑顔で見つめる。

さくらしめじ(撮影=鈴木友莉)

 「10年前より泣いてたね」と笑いかける雅功に、「悔しい……」と呟く彪我。きのこりあんからのアンコールに応え、最後にふたりは「辛夷のつぼみ」を届けた。互いに顔を見合わせながら、そして客席を見わたしながら歌う彼ら。その姿からは、10年間で結ばれた彼らの強い絆、支えてくれたきのこりあんへの感謝の気持ちが伝わってくる。終盤にはピンク色のテープが発射され、メモリアルなライブを華やかに締めくくった。

 終演後には、8月23日に「明日を」の配信リリース、全国フリーライブツアーと『Sakurashimeji Live House Tour 2024』の開催、リテイク企画「Sakurashimeji Classics」の実施が発表された。さらに、8月23日よりアーティスト名表記を「Sakurashimeji」にあらためることも発表。「ワールドツアーをやるということですので!」(雅功)、「世界を目指して!」(彪我)と話すふたりの眩しい笑顔からは、これからも大きな目標を掲げて歌い続けるという、明るい未来が感じられた。

 10周年の節目に行われた、さくらしめじの歩みが詰まった今回の『しめたん』。ただデビューからの10年を振り返るだけではない。次の10年へ向かう彼らの決意も示されたライブだった。

さくらしめじ(撮影=鈴木友莉)

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