EXILE B HAPPYは子どもたちにとっての“ヒーロー”に 思い出の曲と共に紡いでいく夢

EXILE B HAPPY、初の単独公演レポ

 EXILE B HAPPYが、4月27日に人見記念講堂にて、初の単独公演『KIDS B HAPPY presents “EXILE B HAPPY SHOW 2024”』を開催した。

 EXILE B HAPPYは、リーダーのEXILE TETSUYA(EXILE・EXILE THE SECOND)を中心に、ボーカルの吉野北人(THE RAMPAGE)と中島颯太(FANTASTICS)、パフォーマーの小森隼(GENERATIONS)、関口メンディー(EXILE・GENERATIONS)、浦川翔平(THE RAMPAGE)、木村慧人(FANTASTICS)の7人で構成されたユニット。LDHのキッズエンタテインメントプロジェクト「KIDS B HAPPY」より、“ダンスと音楽で子どもたちの夢を応援する”ことを目的に2023年8月に初のお披露目が行われ、これまでもイベント出演などはあったが、単独公演としてはグループ初となる。

 EXILE B HAPPYのライブの最大の特徴は、3歳以上小学生以下の幼児も対象にした“子ども向けライブ”ということだ。それは開場時間からの空間演出にも表れており、入口には大道芸人がお出迎え。2階に上がると、玩具会社ボーネルンドとのコラボによる子どもの遊び場やお絵かきコーナーがあり、実際に開場時間から多くの子どもたちの笑顔が溢れていた。

 もちろん、そうしたキッズエンタテインメントはライブステージにも創出されている。その象徴と言えるのが「EXPG STUDIO」のキッズダンサーたちを含む「B HAPPYS」であり、子どもたちの視点に立ったライブ演出になっていることは先述した“子ども向けライブ”という大きなコンセプトの中にある。

 下校のチャイムの音が鳴り、小学生たちが道の途中で紙芝居のおじいさんと出会う。その紙芝居の物語の中で、「夢の中だけで会えるヒーローたち」に会いにいくというのが、このライブの始まりだ。

 そのヒーローとは、言うまでもなくEXILE B HAPPYの7人。ステージから降りて客席で子どもたちとスキンシップを取ったり、時にはTETSUYAと木村が2階まで全力ダッシュを決めたりと、その距離の近さは人見記念講堂というキャパシティ2000人のホールだからこそ実現できたとも言えるだろう。この日、2公演で4000人を動員した内、小学生以下の参加は約500人。公演前に行われた会見でTETSUYAは、子どもが泣き始めてしまったら、それが「一番最高な瞬間」だと、続けて小森も「そのままでいいんだよって状態ですよね」と話していたが、それどころか4つの巨大バルーンが客席を舞った「WON'T BE LONG」では、ステージに子どもが上がってくるという微笑ましいサプライズがあり、TETSUYAがその子を抱き上げ嬉しそうにしていたのは、EXILE B HAPPYのライブならではと言えるだろう。

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