連載『lit!』第95回:DECO*27、Eve、DIVELA、baker…3月9日=ミクの日を彩った歴戦ボカロP新作4選
DIVELA feat.初音ミク「ブルーユニオン」
「ぼかろころしあむ」「ディザーチューン」、そして『マジカルミライ 2018』グランプリ「METEOR」や『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』への提供曲「天使のクローバー」といったオリジナル曲のみならず、様々な人気ボカロ曲のRemixにも定評のあるボカロP・DIVELA。前作「最凶勇者」から約7カ月を空けて、今回3月9日に投稿されたのが新作「ブルーユニオン」である。
元より非常に表情の豊かなサウンドメイクが特徴的だが、記念すべきミクの日に公開された本作は、祝祭感をまとう煌びやかなシンセサウンドとダイナミクスのあるバンドサウンドが曲全体を牽引する1曲だ。気づけばDIVELA自身も、ボカロP活動歴は10年を迎える域に突入。投稿の頻度こそ以前に比べれば低下しているものの、その音には確かにボカロカルチャーや、初音ミクの今後の明るい未来を願う豊かな愛情が滲んでいる。
Eve feat. 初音ミク「Glorious Day」
世界的人気を誇るコンテンツ『ポケットモンスター』とボカロのビッグタッグとなったコラボ企画「ポケモン feat. 初音ミク Project VOLTAGE 18 Types/Songs」。制作者が楽曲公開の3月9日当日まで伏せられたことで一躍話題を集めていた。いざ蓋を開けてみれば、今やボカロシーンに留まらない活躍を見せる人気クリエイター・Eveによる実に2年半ぶりのボカロオリジナル曲が登場。大勢のリスナーが歓喜したことも記憶に新しい。
楽曲は企画を締め括るに相応しい、ゲームの歴代チャンピオンをフィーチャリングした非常にコンセプチュアルな1曲だ。サンプリングされた多彩なチャンピオン戦BGMのみならず、歌詞の随所にも『ポケモン』ファンの興奮を呼び起こすチャンピオンたちの言葉が散りばめられる。総勢18タイプのポケミクが勢揃いで登場するMVもあわせて楽しみたい。
ボカロP出身アーティストのライブで鳴るラウドな音 YOASOBI&Crossfaith Tatsuyaから考察
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