『STATION IDOL LATCH!』寺島 惇太&阿座上 洋平&笠間 淳インタビュー 『エキメン総選挙 開票LIVE』への意気込み語る
笠間 淳(飴屋 楊/上野駅)インタビュー
――まず、演じている立場から感じる飴屋 楊さんの魅力をお聞かせください。
笠間 淳(以下、笠間):基本的に彼はアーティスティック。そもそも『LATCH』という取り組みや他のメンバー、特にa/mazeというユニットを組んでいる根岸(優歌)くんのことを「自分の芸術作品の一部」のように捉えているところもあるので、当事者として中に入って何かを作っていくというよりも、アーティストとして監督的な立場でいろんな物事を創っていくという立ち位置にいることが多いんです。なので、演じている僕自身としても作品を俯瞰する視点が養われています。『LATCH』として向かおうとしている方向性も、飴屋 楊として見ると、「ああ、なるほど」と思うことが多い。例えば、今回の「総選挙」は、個の力を伸ばすために避けては通れないところで、ずっと“みんなで仲良く”という形でいくわけにはいかない。飴屋くん自身も「個の力を伸ばした後、またみんなで結集した時、一歩も二歩もまた違ったステージの上がった『LATCH』が僕の前に現れてくれるんだろうねぇ」と思っているんだろうなと思います。
――飴屋さんのようなキャラクターを演じていると、自然とプロジェクト全体のことがわかっていく。
笠間:そうですね、プロジェクトが走っていく中で、いろいろと予期していないことも起こるわけですが、それも飴屋 楊として楽しんで、受け止めています。やっぱり成長の余白があったり、伸びしろのあるものって面白いじゃないですか。だから僕自身、『LATCH』に対して「無限に伸びしろがあるな」「やれることはまだまだたくさんあるだろう」と、飴屋くん的な感覚で見ていることが多いです。
――飴屋さんは上野駅担当ですが、笠間さんが上野駅に実際に行かれることはありますか?
笠間:今も着けているんですけど、上野のアメ横方面にネイティブアメリカンのジュエリー屋さんがあって、最近めちゃくちゃ行ってます!
――ご自身も身近に感じられる駅なんですね。
笠間:そうですね。……おこがましいんですけど、飴屋くんがいる上野に足を踏み入れるのが、ちょっとだけ恥ずかしいんですよ(笑)。
――(笑)。さて、現在「エキメン総選挙」が行われていますが、初めてこの企画について知ったときどう思われましたか?
笠間:これまでもライブをするにしても何にしても、ユニット間での「負けねえぞ」という意識はあったと思うんですけど、今回は如実に個人のランキングが出てしまう。これは本当に挑戦的だと思いました。僕が関わるコンテンツって、基本的に「みんなでがんばろうぜ!」というものが多くて。なので、自分たちが当事者となって、パッセンジャーの方たちの声を直に受けて順位が決まっていくというのは、極めて挑戦的なことだなと思いました。だからこそ、さっき言ったように個の力が上がっていった後に皆が結集した時のパワーというのが、楽しみだなと思いました。『LATCH』のメンバーたちは「総選挙」に対して、そこまで否定的には見てないと思うんです。「『総選挙』があったからこそ新しい景色が『LATCH』として見られるね」というストーリーが描かれていけば面白いなと思います。
――確かに何か試練があれば、『LATCH』のキャラクターたちはその分成長しますよね。
笠間:もちろん、今回の「総選挙」のことを描いているストーリーも、マイナスの面がまったくないとは思わないです。みんなそれぞれ思うところはあるだろうし。だけど『LATCH』というものが今後どう成長していくのかを考えてみると、今回の「総選挙」は実は避けては通れないことなのかなとは思いますね。
――「総選挙」の一環で、ユニットとは別の組み合わせで楽曲が作られました。飴屋 楊さんはファンタジスタブロックで「ファンタジスタ!」に参加されています。これまでとはまた違う雰囲気の楽曲ですよね。
笠間:そうですね。ユニットって、メンバーのパーソナリティを色濃く表現したものになると思うんですよ。a/mazeは、お互いのミステリアスな部分やコミュ障な部分で面白い化学変化を起こしながら、一つのアーティスティックなものに仕上げていく、という色だと思うんですけど、今回のファンタジスタブロックは“違った色を持った者たちが集まって、そこから何が生まれるのか”というもの。なので、今回のようなシャッフルユニットは、自分のパーソナリティをより濃く表現できるユニットから飛び出して、そうではないところに集められるので、不安や戸惑いもあると思います。ただ、違うからこそ自分の気づけていなかった魅力に気づけたりする。自分のホームから出ると、そういうことってあると思うんです。「可愛い子には旅をさせよ」じゃないですけど、別の環境に飛び込むことによって出てくる各々のキャラクターの良さや魅力って絶対にあると思うので、これは本当に面白い取り組みだなと思いました。
――「ファンタジスタ!」も、それぞれの個性を強く出しつつ一つになっているような楽曲でしたよね。
笠間:“ラーメン全部盛り”というか(笑)、「調和がないことが調和だ!」みたいなところがあるので、飴屋くんも、根岸くんとのユニットでは見えなかった景色が確実に見えていると思います。「当事者として風を吹かせたり波を立てたりするのも面白い」と思っているかもしれないですし。
――実際に歌われる時も、そういうキャラクターの想いを想像しているんですか?
笠間:そうですね。より自由にのびのびと表現したような気がします。
――4月に2年ぶりのライブイベントが行われます。意気込みや楽しみにしていることはありますか?
笠間:まずは、前回出演できなかった田丸 篤志くん(神堂 唯姫役/新宿駅)が出演予定、というのが楽しみだな、と。あとは、2年前から確実にコンテンツとして成長していて、応援してくださる方も増えている。JRさんのご協力もあって日常生活の中で『LATCH』を見かける機会も多いと思うので、以前から応援してくださっている方には「ここまで成長してきた」というのをお見せできると思うし、最近興味を持ち始めた方にとっては「『LATCH』ってこういうコンテンツで、ライブはこんなに面白いんだ!」という場になればいいなと思いますね。
――前回のライブでa/mazeは、楽曲の世界観に惹きこまれるようなライブパフォーマンスが印象的でした。実際歌われるときは、どのようなことを意識しているのでしょうか?
笠間:(ライブでステージに立つときは)「キャラとして」と「キャラのことを考えながら」の、どちらでもあり、どちらでもないというところがあるんですよね。アーティストとしての想いで立っているわけではなく、ステージの上でお芝居をしている感覚がずっとあるんです。そのお芝居の延長線上にダンスや歌があると思っているので、舞台でお芝居をするのと一緒かもしれないですね。
――ということは、キャラクターの魅力がまた新しく発見できるようなライブになりそうですね。
笠間:そうですね。飴屋くん自身も僕自身も2年前より成長していると思うので、『LATCH』の魅力はもとより、飴屋くんの魅力ももっと出していけたらいいなと思ってます。
――では『LATCH』の今後について、期待していることや楽しみにしていること、やってみたいことなどはありますか?
笠間:アニメはやってみたいですね。あとは、もっといろんな鉄道に『LATCH』の輪が広がっていっても面白いなと思います。やっぱり山手線だけで見ても各駅の駅員たちのキャラクター・個性がすごく色濃いので、他の線も見てみたいですよね。例えば、湘南とか八王子とかの『LATCH』でもいろんなキャラクターが作れるんだろうな。駅や街にいろいろな歴史があってそれぞれの魅力があるように、それを投影したキャラクターがもっといたら面白いなって思いますね。
――最後に、パッセンジャーの皆さんへのメッセージをお願いします。
笠間:キャラクターたちは三次元の世界に出てはこないですけど、とはいえ、キャラクターたちが駅員を担当している駅は確かにあって、街や駅の魅力を投影したキャラクターたちがいて。本当にこういう駅員さんがいたら面白いだろうな、と、ファンの皆さんも感じていると思うんです。より皆さんの日常に寄り添う、日常にあるものとして楽しんでもらいたいですね。
駅って、“プライベート空間”である家と、“戦闘空間”である仕事場や学校を繋ぐところ。ポジティブな思いで歩くこともあるだろうし、落ち込みながら歩くことも、「行きたくねえな」って思いながら歩くこともある(笑)。そういう、人間のいろんな記憶や想いが連綿と集積してきた場所だと思うんですよね。そこに根差した『LATCH』をより身近に感じていただきたいです。残業で疲れて、上野駅で寝過ごしそうになったら、飴屋くんに起こしてもらえるかもしれないな、みたいな感じで(笑)。それぞれの日常と照らし合わせながら『LATCH』を楽しんでいただけたら面白いと思います。
■ライブ情報
『エキメン総選挙 開票LIVE』
【公演日】
2024年4月27日(土)
【開場時間】
17:00
【開演時間】
18:00
【会場】
神奈川県民ホール 大ホール
【公演内容】
ライブ+「エキメン総選挙」最終結果発表
【チケット代】
指定席(グッズ付) ¥12,100 (税込)
指定席 ¥8,800 (税込)
3F指定席 ¥7,700 (税込)
【チケット発売日】
3月30日(土)10:00
X先行:3月24日(日)23:59迄受付中
■関連リンク
LATCHオフィシャルサイト:https://latch.jp/
エキメン総選挙 開票LIVE 特設サイト:https://latch.jp/special/ekimenevent/