『STATION IDOL LATCH!』寺島 惇太&阿座上 洋平&笠間 淳インタビュー 『エキメン総選挙 開票LIVE』への意気込み語る
阿座上 洋平(高良 摩利央/御徒町駅)インタビュー
――まず、演じている阿座上さんから見た、高良 摩利央さんというキャラクターの魅力をお聞かせいただけますか?
阿座上 洋平(以下、阿座上):高良 摩利央くんは、最初はヤンキーみたいな雰囲気で「成金ヤンキー純情派」っていうキーワードもついてるんですけど、僕の中ではヤンキー要素はあまり感じていなくて。かわいい舎弟キャラで、目立ちたがり屋。でもちゃんとツッコミにも回れるようなしっかりしたところもあって、御徒町を盛り上げたいっていう気持ちで奔走したり、町のお年寄りにも愛されているようなところがどんどん前に出てきていて。女性に対しては奥手なんですけど、そういうところも含めてどんどんかわいいキャラになっていきました。最初にイメージしていたのとはまた少し変わって、「優しくていい子」という部分がより出ているようなキャラクターですね。
――演じてきた数年間でどんどん変わっていったんでしょうか?
阿座上:そうですね。彼の“喧嘩早い”みたいなところより、かわいらしいところが芝居に乗ってきたんじゃないかなって思います。一方で彼には譲れないところもあって、結構周りをライバル視をしたり意識しているキャラクターでもあるので、そこはちょっとしたスパイスになっていると思います。
――実際、担当駅の御徒町駅に行かれたことはありますか?
阿座上:あります。隣の駅に仕事があって、せっかくなのでちょっと歩いて御徒町まで行って、駅前で写真撮ったりしましたね(笑)。下町情緒あふれるいい街だなという印象です。
――「エキメン総選挙」がスタートしてしばらく経ちます。初めてこの企画をやると聞いたとき、どう思われましたか?
阿座上:“選挙”という企画に対して、役者としてどう捉えていいか結構難しくて。例えば、僕自身がもしこういう選挙に出るとなったら遠慮しちゃうタイプなので、「俺に票をください!」「俺が目立つように何とかしてください!」というのは、個人的には得意じゃないんですよ。ただ、高良くんの「誰よりも目立ちたい」「一番になりたい」という気持ちは理解できるので、そういうところはなり切って臨んでいこうと思いました。
――今回、普段のユニットとは違うブロックに分かれて、阿座上さんはエンターテイナーブロックで「笑顔でGo!」という楽曲に参加されています。すごく明るくて楽しい楽曲ですが、実際に歌われてみていかがでしたか?
阿座上:今回の楽曲は、歌詞もストーリーから影響されているんです。お互いの主張がぶつかっているようなストーリーもある中で、エンターテイナーブロックは本当にポップで、そういうストーリーに影響されて、曲自体も歌っていてすごく明るく笑顔全開でした。高良くんのキャラクターも曲にすんなり入れるような雰囲気だったので、あまり苦労しなかったというか、高良くん的には自然に音楽に乗って歌うだけでよかったんじゃないかなと思います。
――山口 智広さん(戸成 綾/日暮里駅)とのユニット、NØ Crewとは違うアプローチをした部分などはありますか?
阿座上:NØ Crewの最初の曲「Two as One」はバチバチにかっこいい感じの雰囲気で、2ndシングル「この夜ごと」はムーディでおしゃれな曲だったんですよね。今回のエンターテイナーブロックの「笑顔でGo!」は、本当にポップで楽しいという部分が前に出ているので、かっこいいよりも楽しい、そしてちょっとかわいらしい楽曲ということで、そこは切り替えました。
――今お話に出てきたNØ Crewの楽曲も、1曲目と2曲目では本当にテイストが違いますよね。キャラクターとして楽曲への取り組み方も違いましたか?
阿座上:曲が違うとガラッと歌声を変えられるのがアイドルだなって思うんです。そこは高良くんの持っている明るい部分よりも、曲に寄り添うという意識です。彼もそうするんじゃないかな、と思ったので。「この夜ごと」の時は「こんな楽曲も歌えるんだぞ」「ギャップを楽しんでくれよ」という気持ちでやっているんじゃないかなと思ったので、曲によってパキッと変えられるのが彼の良さだと思います。でも、彼の「誰よりも目立ちたい」という考えは変わっていない。なので、「こんなギャップも出せるんだぜ」「俺の良さを知ってくれ」という気持ちで歌いましたね。
――4月にはライブイベント『エキメン総選挙 開票LIVE』があります。
阿座上:もしエンターテイナーブロックの曲をやるとしたら、新しい高良君の魅力に気づいてもらえるんじゃないかな、気づいてもらえたら嬉しいなと思いますね。それが楽しみです。そして、もしNØ Crewでも歌うことができるのであれば、(戸成 綾役の)山口くんと一緒に「どんな風にしたらお客さんが喜んでくれるかな」と相談して決めたいなと思います。
――2年ぶりのライブイベントということで、2年前と変わった部分はありますか?
阿座上:僕もこの2年でいろんな役をやったし、ライブもやった経験があるので、高良くんのこの2年間ももちろん、役者としての自分の厚みみたいなものを加えられたらいいライブになるんじゃないかなと思います。
――2年前のライブで、NØ Crewのライブパートはすごい盛り上がりで、お二人のパフォーマンスと盛り上げ力に感動したんです。お二人自身の魅力に加えてキャラクターを背負ってライブをされるのは難しいところもあると思うのですが、実際どういう意識で舞台に立たれているのでしょうか?
阿座上:難しいんですけど、高良 摩利央として歌う意識よりは、自分が楽しむというエッセンスの方が強いかもしれないですね。朗読劇などは役に入り込むんですけど、ライブは自分自身が楽しんでやらないと、という思いが強いんです。他のコンテンツでもそうなのですが、高良 摩利央という器に、自分自身の楽しさみたいにどんどん詰めていけたらなという感じです。
あと、ライブに関しては山口くんが「こうしたら楽しいだろう」とか「こういう風にしたらいいんじゃない」とか言ってくれるんですね。例えば「阿座上が上手の方ばかりだから、下手の方にも顔を見せられるように」という感じで、ダンスリハの時点で先導してくれるんです。そういう意味で、NØ Crewの頭脳は山口くんだと思いますね。「こうしたらファンの皆さんが喜んでくれるんじゃないか」というところを彼はすごく大事にしているので、僕もそこに共感して取り組んでいます。
――他にライブで楽しみにしていることなどはありますか?
阿座上:2年前はコール&レスポンスが難しかったので、今回は実際に声を出して僕らのライブを楽しんでもらえたらなと。一緒になって盛り上がっている一体感をどんどん引き出していきたいです。
――続いて『LATCH』の今後についてお聞きします。何か期待していることや、やってみたいことはありますか?
阿座上:いろいろな試みをしていると思うんですけど、やっぱりずっと言っているのは「ロケがしたい」ですね!「御徒町を歩いてみましょう」みたいな企画とか、それぞれの担当駅を歩いて「こういうお店があっておいしいんですよ」「実際に行ってみましょう!」みたいなことを、『LATCH』のメンバーみんなで探訪ができたら楽しくなるんじゃないかなって。高良くんはやっぱり街を盛り上げたいという気持ちが強いので。
――では最後に、メッセージをお願いします。
阿座上:応援してくださっているパッセンジャーの皆様、本当にありがとうございます。まずそれを言いたいです。そして、作品に興味を持っている方……山手線を使っているとそれぞれの駅に『LATCH』のキャラクターのポスターやパネルを見かけるんですよね。見るとすごくほっこりするんです。『LATCH』のキャラクターを見かけて気になっている方もいらっしゃると思うんで、まずは知ってもらいたいですよね。
声優同士仲のいい人も多いので、みんなで盛り上げていけたら嬉しいです。関東以外の方や山手線になじみがない方でも、「キャラクターと駅がこんな風につながっているんだ!」と知ってもらえたら、作品にも、そして山手線各駅やその街にも興味を持ってもらえるんじゃないかなと思います。すでにパッセンジャーでいてくれている皆さんには、友達を誘ってもらったりして、みんなで盛り上げていけたらなと思っています!